番組審議会

第102回 放送番組審議会議事録

1. 開催日時:平成17年4月25日(月) 午後3時
2. 課題番組:eat開局10周年記念特別番組「あなたの夢かなえます」
          平成17年4月2日(土曜日) 12時00分~14時00分(120分)放送
3. 記事の概要:
・ゲストが、EATを賞賛し、番組を一生懸命褒めているが、これは視聴者から見ると手前味噌もいいところで、正直申し上げて聞き苦しい。また、番組最後のプレゼントの告知のところで、沖縄旅行プレゼントの人数がテロップでは3名様となっているのに、スタジオでは「ペア1組」と言っている。その後、今度は「1名」と訂正が入る。一体、どれが本当なのか。非常に杜撰、詰めが甘い。内容は、バラエティなので、そのことをどうこう言っても始まらないと思うが、「夢」の内容として、「犬と仲良くなりたい」とか「結婚式をやり直す」というのは、「夢」というに値するのか。「開局10周年記念特別番組」という冠を付した番組なので、局にとっては最重要プロジェクトだと思うが、その割にはいま一つの出来だと思う。

・お伺いすると180通以上の応募があったとのことで、その中から5つを選ぶ作業は、さぞ大変だったろうと思う。こういう企画、番組は、とにかくネタの良し悪しによって面白くもなり、つまらないものにもなるが、なかなかいいネタは来ないものだ。ほとんどがありきたりのもので使えない。この番組についていえば、前半の「キャッチボール」「吉本の舞台」は腹を抱えて笑ったが、「犬」のところからダレてきた感じがする。依頼の内容、実現が容易なものか難しいものか、どの程度の予算があるのかなどの相関関係で、もっと面白いものになる余地はあったと思う。内容については、罪もないもので、一つ言えば、あと一つぐらい大笑いできるものがあればと良かった。

・アナウンサー勢ぞろいというのはなかなかないことだし、個性豊かで面白かったが、いろいろ詰め込みすぎていて、進行の浦本可奈子アナウンサーも時間をしきりに気にしていた感じがあり、慌しい雰囲気が伝わってきた。各コーナーについては、まず「お菓子の家」のところでは、9人の女児が出演しているが、全員まとめてというような扱いではなく、名札をつけるなり工夫をして、もう少し一人一人を大切にしてあげて欲しかった。「キャッチボール」と「吉本の舞台」については、先方が温かく迎え入れてくれて、上手にあしらってくれていることに感動した。「キャッチボール」の舞台は沖縄で、ゲストのガレッジセールの2人の故郷だから、懐かしい風景などがあるかも知れず、スタジオでの表情をワイプで出すなどすれば良かったのではないか。「吉本の舞台」については、おじいさんのキャラクターが強烈で、私の許容レベルギリギリのところでなんとか留まったが、チャンネルを変える寸前だった。「犬」については、長島邦英アナウンサーの様子がほほえましくて、あれだけしゃべりができなくてもアナはできますと言わんばかりの感じで、内容よりも、そちらで面白かった。これから、一生懸命キャラクターを作っていって欲しい。「結婚式」の川越友佳アナウンサーについては、子供をビシッと叱っている姿に感動し、共感を覚えた。最後に、ガレッジセールのゴリさんが「20 周年のときにも出演したい」と名文句を吐いたが、そのときまで修行を積んで、コンビが残っていて欲しいものだと思った。

・ガレッジセールを登用したことは、大成功だと思う。アクションも大きいし、テンポも良い。浦本アナウンサーがメインだろうと思いながら見ていたが、結果的にはガレッジセールがメインになっていて、それが地元局だけでは出せないテンポ感を引き出した。スタジオでは、浦本アナウンサーが頻りに原稿に目を落とすのが気になった。比較するのはかわいそうではあるが、ガレッジセールが完全に視聴者に向いて振舞っていることと実に対照的だった。アナウンサーをやる以上は、台本にない展開を恐れてはいけない。「生」に強くなって欲しい。「言えなかったらどうしよう」という逃げの気持ちではなく、イレギュラーなことが起きても、アドリブでこなせるようにならなければプロとはいえない。何か失言をして、後で叱られても仕方がないという覚悟を決めないといけない、度胸をつけないといけない。長島アナウンサーは、黒すぎるスーツに薄すぎるネクタイという姿で、どことなくホンワカとした、完全無欠のエリートではなく、穴だらけのキャラクターでとても気に入った。「犬」のところは、小さい動物から馴れていくなど、動物との接し方についての示唆に富んでいて良かった。ただ、女児が苦手にしていた近所の犬に近づくところでは、やはり「どんな犬も本当は怖くない」というような誤解を避けるために、文字スーパーでむやみに犬に近づかないような注意を出しておくべきだった。番組全体として慌しかったので、大丈夫かなと思っていたら、プレゼント告知でとちってしまった。番組そのものとしては、探偵ナイトスクープなどのノウハウを上手く生かした番組だと思う。

・まず、番組冒頭から「騒がしいな」と思った。課題番組でなければ、そこでスイッチOFFにしていたと思う。何故こんなに聞き苦しいのかと思って考えたが、一つ気づいたのは、浦本アナウンサーの声が異様に甲高いということで、どのくらいのピッチの声なのかとおもってピアノを触りながら聴いていたら、ピアノの中央から3 オクターブ高いCの音だった。これは、普通には出ない高さの声で、これで喋られると聴いていて苦痛というか、辛い感じがする。もう少し、抑えた話し方を習得したほうが良いのではないか。市脇康平アナウンサーについては、とても落ち着いた良いお父さんというイメージで、一度取材に見えたときは随分若い方だなと思ったが、あの方が画面に映るとこうなるのかと思いながら、好感をもって拝見した。番組全体としては、やはり内容が盛りだくさん過ぎて、消化不良。しかも、5つのテーマに何の脈絡もない。何か統一できるような題材はなかったのか、応募してきたテーマは具体的にどのようなものだったのか分からないが、 180 通もあったのなら、何か他の良い題材がなかったのだろうか。結局というか、最後のところはまとまり切らずに終わってしまった。10 周年という会社のまたとない年の記念特別番組というには、あまりにもとりとめのない寄せ集めのような出来上がりになってしまっている。また、「犬と仲良くなりたい」とか「結婚式のVTR を撮り直す」というのは「夢」というには相応しくないと思う。

・2時間という長時間の番組だが、内容に統一感がなく、ごちゃごちゃしている。松山市と韓国平澤市との友好都市提携を取り上げたEAT制作特別番組「ボクたちの国際交流」(平成16年11 月23 日放送)でもそうだったが、とにかく詰め込み過ぎだ。内容そのものについては、どこかのキー局で同じような作りの番組を見た記憶があるが、ローカルの取り組みとして身近な感じがして、親近感は伝わってきた。ガレッジセールの2 人については、さすがという感じで、EATアナウンサーとの実力差が非常にはっきり出ていたように思う。また、アナウンサー勢ぞろいということで、それぞれの人柄、実力差などが良く判った。いろいろとちったり、ずっこけたりしていたが、まあローカル局の生番組ということで、許容範囲だろうか。

・2時間の番組で、とても一度に見てしまう気力がなくて、5~6回に分けて拝見した。普通、○○周年記念特別番組というと、何か荘重なものにしようとすると思うが、敢えてこういう軽いタッチの番組にするというのは、一つのあり方かも知れない。ただ、「夢の実現」という表現は如何にも月並みで、同じようなことをやるにしても、もう少し気の利いたコンセプトはなかったのか。他の委員の評価は高くないようだが、5つのテーマの中では、私は「犬」が一番良かったと思う。ただ、最後のところで、恐怖におびえていた女児が、真正面から犬を触るというのは不自然で、いくらなんでも、横か後ろから犬の頭を撫でるというのが普通だと思う。番組全体として、肩肘を張らないのだという意思は伝わってきた。新キャラクターのココロンとか、キャッチフレーズの「sweet heart station」というのは、何だか甘ったるくて、個人的には好きになれない。eat という綴りは、いろいろな言葉の中に入っているので、もう少しいろいろ探してみると良いのではないか。sweat とか、heat とか、Beatles もそうだし、Beatriceにも「eat」が入っている。

・浦本アナウンサーは、番組冒頭から原稿に目を落としていたように感じた。10 周年ということで、しかも生番組なので、普通の番組とは明らかに違うわけで、原稿なしでやれとはいわないが、もっとリハーサルをするとか努力の余地があったのではないかと感じる。

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