番組審議会

第125回 放送番組審議会議事録

1.開催日時:平成19年7月25日(金)午後3時
2.課題番組:eatニュースBOX内「おとなの履歴書」
         月2回程度 不定期
3.議事の概要:
・(レポート)全体として良い番組でした。取材する側が「おとな」に惚れ込み「この人物の素晴らしさをだれかに教えてやりたい」という思いが伝わってくる番組でした。また、知らなかった世界を教えてもくれました。ギャラリーしろかわについては知っていましたが、地酒の輸出、金型仕上げ職人、支援施設については知らなかったので興味深く視聴しました。
番組のタイトルは「おとなの履歴書」ですから「人間」を描くことをねらいとしたものですが、その人物がかかわり成し遂げたことが「広く知られていない」ものを発掘するところも企画の勝負どころなのだと感じました。
人間を描く・・現在・過去・未来。人間を紹介するインタビュー構成の基本がしっかり生かされていたように思いました。それがコンパクトなサイズの番組ながら大きなひろがりのあるものにできたのだと思いました。ご登場の「おとな」の表情はリラックスしたものでした。そういう雰囲気にさせるまでの見えない努力とわざが感じられました。
キャャスターの役割は、包装紙の役割です。コメントの仕方によって番組の全体印象ががらりとかわるものです。あくまで「登場した人物の生き方への感動」を言うべきでしょう。「地酒を世界に」については、「行動力の素早さ」を評したのはとてもよかった。「自立支援施設」について、「大変な仕事」への感想はよかったが、「親がかわらなければならない」というところで教育論になってしまった。「かまぼこ板」については、「かまぼこ板一枚一枚にさまざまな思いがこめられている」とすると、かまぼこ板の絵についての評価になってしまった。「金型の職人」については、「匠といわれるようになっても更に上を目指すことに感動」としたが、このコメントはよかった。
このような見ごたえのある企画を増やしてほしいですね。食べ歩き番組はどこの局でもやってますから…。

・凝縮された、味のあるものになっていて、画面の中にふっと入っていく感じがする。

・この「おとなの履歴書」は、「クローズアップえひめ」の中の企画なのか、これはこれで独立したコーナーなのか分かりにくい。はっきり独立のコーナーにしても良い内容だ。ただ、アヴァンタイトルの中に当日の登場人物の名前と肩書等を入れるべきだと思う。名前については、画面右肩などに出しっぱにしてもいいと思う。団塊の世代向けということだが、40代の人が見て、こうなりたいと思ったとき、7分間という限られた時間では、分かりにくいことも多いと思う。特に、どういったプロセスで、その人が生きて来たのか。「履歴書」というタイトルではあるだけに、そういうところを分かり易くして欲しいと思う。ただ、ビデオの後のスタジオのコメントが今ひとつで、よく考えてコメントして欲しいと思う。また、大澤寧工アナウンサーの敬語の使い方に疑問があり、もう少し的確に使えるよう努力して欲しい。更に音楽をかぶせるときは、コメントにかからないようにしないと、聴き取りにくくなる。

・月2回程度ということだが、今のレベルでいくのなら、確かに月2回程度がよいと思う。評判が良くなってきても、回数を増やしてレベルを下げるべきではないと思う。いわばインタビューの王道を行くような番組であって欲しいとおもう。月2回程度ならマンネリに陥ることもないだろうし、7分なら質を保つことができると思う。また、細かいことだが、タイトルのOLの文字のデザインがなかなか良く、選曲も良い。これは品性があるからだと思う。言葉で伝わるものとそうでないもののバランスが取れている。テロップの言葉も短く的確で、要所をつかんでいる。ただ、ビデオからスタジオに降りたときの繋ぎが問題で、敢えてスタジオに帰らないというのも一つの方法だと思う。某局のポチたまのペットのコーナー「かけがえのないペットたちにありがとう」は毎回泣いてしまうが、スタジオには返していない。特に「かまぼこ板」のときは、スタジオが野暮だった。おそらくスタジオも話しづらいと思うので、そのままCMに行ってもいいと思う。

・まずネーミングが良い。個人的には団塊の世代には良いイメージがないが、いわゆる人生の「VSOP」の「P」を描いたものだと思う。その人の中の失敗、エラーを盛り込んだ成功談というところだろうが、落差の作り方に甘いところもあった。スタジオのキャスターは積極的に勝負に出て欲しい。要は感動を共有することであり、等身大の感想を言えばいい。尺として7分というのはきつかろうと思う。

・いい味わいを引き出していると思う。特に「かまぼこ板」が良かったとおもう。何事もとんとん拍子に成功することはないのであり、いい言葉が沢山出ていた。白い猫のエピソードなど感動した。これは町興しの手本だと思う。高度成長時代の工場誘致のような陳腐な手法ではなく、これからの町興しの手本になると思う。今は、存外僻地に人材がいると思う。7分という尺の中では苦しいと思うが、躓きの部分をもう少し丁寧に取り上げるといいと思う。人は最終的な成功談ではなく、途中の躓きの部分を知りたいものだ。なお、タイトルは日経新聞の「私の履歴書」とかぶっている。もう少しオリジナリティを発揮してほしい。

・2度拝見したが、何れも関心の持てる内容で、15分から20分程度のものにすべきだと思った。そういう意味では、ニュースの中のコーナーという扱い方はもったいない感じがする。特に気に入ったのは「1/1000の職人」で、今の世の中では、ああいう人の存在は知られていない。なんでもコンピューターで処理するのが今の流れだが、それでは解決できないこともある。あのような人たちの存在をもっと発掘し、世に知らしめる必要があると思う。学校教育の場で、この番組を教材にしてもいいと思う。もう少し長い時間にして、履歴書というに相応しいものにして欲しい。

・大変上品な番組だ。画面が静かで、今のテレビ番組に共通する妙な力みのようなものがない。インタビューは本人語りの形になっているが、喋り慣れていない人も多いと思うので、うまく話を引き出してあげるようなサポートが必要だと思う。また、確かにその人の歩んだ過程にもっと重点を置くべきだとも思う。ITVでも同じようなコーナーがあるが、ITVは平繁かなえアナウンサーがインタビューする形にしている。スタジオのコメントが稚拙というのも同感で、事前にビデオを見てコメントを準備しておくべきだと思う。敬語の使い方については、敬語の使い方そのものが、自分が相手をどの程度に評価しているかということを示すことになるので、非常に重要なことだと思う。常日頃からシミュレーションをするなど努めて敬語の運用力を高めるべきだと思う。

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