番組審議会

第158回 放送番組審議会議事録

1.開催日時:平成22年11月25日(木)午後3時
2.課題番組:「中四国ブロック特別番組:会いたい!食べたい!夢みた~い!」
11月22日(月)19時00分~19時54分(54分)
3.議事の概要:
・今回は、放送番組を生で観ることができました。タイトルだけでは、番組を観るまで内容がグルメ番組なのかな?という程度の理解だったというのが正直なところです。ただ、3人の人気タレントを使って瀬戸内の各県のグルメ巡りかな?というその番組を見る前からの想像は、番組の頭でアズマックスがなにやらパラボラを担いで石段を上り、鐘を突く場面を見てから、ちょっと崩れ始め、師弟愛、家族愛、町おこし、夢見る人にエールを贈るという、字幕からなんとく、単純なグルメとバラエティでなくて、中四国県民へのメッセージ番組だと気が付きました。ただ、この冒頭のイントロが、かなり凝縮されていて、いきなり生放送で見始めると、頭の中での理解が映像とコメントについていけない、というふうにも感じました。広島、山口そして愛媛と画面がすばやく移り変わってゆくのに対して、鯉に恋する男とかダジャレフレーズが流れても「ああそう」というのが印象ではないでしょうか。スザンヌの鯉とのキスも、ちょっと普通の視聴者には理解不能と受け取られないでしょうか。潔癖症の人からはちょっと抵抗が出そうです。ともかく、このような地域色が強い番組では,知っている人が出てくると「ほほぉ」という興味を惹かれることもあるのですが、瀬戸内海でつながっていても、鯉に恋しようが、オバマさんに贈ろうが、あんまり関係ないという気持ちになりがち。愛媛の西南開発が出てくると、地元民なら、そこが日本で初めて魚肉ソーセージをつくったことなどよく知られた事実なので、これも、地元の人だと「ああそう」で終わりそうな不安があります。このあたりは、地元だと噂のレベルまで入れてあまりにも密着浸透している話題もあって、どこまで紹介するかがなかなか難しいバランスではないでしょうか。削りかまぼこも、「ああ、なんで、あの人の会社の製品を取り上げたのか」とか口喧しい女性などには言われそうな気がしてやや不安になります。ただ、番組を通してみて,アズマックスの紹介のやり方は、なかなか好印象でした。それとバックグラウンドミュージックも、チャンピオンとちゃんぽんをかけるのは、どうも悪乗りではないかという印象を持ったのですが。笑いを取れればいいのですけど。岡山の木製スーパーカーも、中島みゆきのプロジェクトXの主題歌ですよね。これは、あまりにもそのまますぎて、ちょっとひいてしまいました。途中のコマーシャルは、伯方の塩も含めて、まあ地元つながりかなとスムースに見ました。アズマックスは良かったのですが、あの、音を集める人というのは、番組を見た人がどう受け取るでしょうか。悪いのですが「なんかちょっと変わった人」とだけの印象でした。手作りの音の地図というのがもう少し深みのあるものと分かると良かったのですが。香川の宮武うどんの、弟子へのうどん作りの伝承はなかなか見ごたえがあったように思えるのは、やはり讃岐うどんのことが色々なメディアで既に知れ渡っているからでしょうか。宮島の限定の宿は、ほんとうに一組限定で経営が成り立つのか、そこのところを少しフォローしてあげたかったように思います。里山の小学生の話は、ふたりの友情と夢が画面からも伝わる雰囲気で良かったです。あの二人の男の子のキャラが良かったのでしょうか。また、先生があんまりでしゃばらず、たんたんと教室の背景となってしまっていたところが、二人の男の子の良さを浮き上がらせたのでしょうか。ともかく、あの過疎の山の中で、ふたりだけで毎年の運動会を地域の住民が見守る中、6年間も盛り上げているのだとすると、すごい能力をあの二人の男の子は、つけたのでしょうね。いろんな意味で,過疎化が進む中四国の未来の星ですね。最後にまとめると、番組を見終わった印象は、おもしろい話題も入れながら、夢見る人に会ってみたいという気持ちになりました。

・全般的には非常に面白い番組に仕上がっていたのではなかったのかなと思います。取り上げた人のキャラクターが非常に皆良いキャラクターで、面白かったように思います。その中で「ホルモンうどん」は私も食べてみたい感じもあります。非常に沢山の情報が凝縮された番組で見方によると先ほども言われましたが、整理ができていなかったと表現できるのかなと思います。タレントの選定、ナレーションの声とスピードは非常に良かったように思います。特にエンディングが非常に心温まるエンディングで締められたという感じも受けます。

・中四国ブロック特番、瀬戸内を挟んだ近隣5県の良い企画だと思いました。文化圏と言い切ると辛いかもしれませんが、何となく共有できるエリアだと思います。そこで1つの番組を作ろうというのは、「なるほどな」と思いました。実際はANN系列の局がたまたま4つ揃っており、何か出来ないかというところだと思いますが、それはそうとして、いわゆる視聴者、営業圏としても将来性があるかと思います。年に1回、なぜ年に1回ではないといけないのか?と思い、割合頻繁にこのようなことをやっても良いと思いました。我々は地域面の紙面を作る時に、例えば松山で言えば、一番部数があるのは愛媛新聞です。愛媛新聞にどのようにしてもできないことは、エリアでの紙面作りです。四国4県としての経済の話題のページを作る、瀬戸内、広島、岡山、香川、愛媛、ここだけでブロック版を作ろうか。絶対に愛媛新聞ではできません。テレビ局も同じだなと、ANN系の局が4つの塊としてというのは、おそらく他のネットでもなかなか難しいと思います。もう少し行事的な年に1回ではなく、バラエティだけではなく、色々なこともやってはと思いました。色々なネタがあり良いのですが、見ていると逆に4局の取材力、企画力、ネタのセンスとパワーがはっきり出るので、そこが問われている、競い合いです。そういう観点で見ると、愛媛の「ちゃんぽん、魚肉ソーセージ、録音マニア」この話題がどうなの?相対的に見ると、ちゃんぽんで言うと、八幡浜市役所の広報課の発表で、我々も当然ながら紹介しましたが、そういうネタ、皆が知っているネタです。広報のちゃんぽん課長が出てきて、いつもの人が出てきたと、あまり驚きはないです。魚肉ソーセージは、ちらっと出てきて終わってしまいます。知られたネタとは言いながら、もう少しないの?隔靴掻痒感がありました。録音マニアのおじいさんの話は、「まあそういう人もいるだろう」というところで、あまり驚きがありません。3つの話題が、実は2つくらいしかない。持っているネタのパワーという意味では、少し他の3局に比べると弱かったと思います。同業他社、同じような業種にいるので、確かにニュースボックスの、いわゆるネタを探さなければいけません。そうは言ってもネタはゴロゴロ転がってはいないので、ご苦労はよく分かりますが、他局との競争がどうしても意識されるので頑張って欲しいと思いました。4局で同じ放送ですか?プラットホームが同じで、出し入れするという事はないのですか?全部同じ、共通なのですね。幹事社の問題かもしれませんが、番組の冒頭で、整理されていないままなので、一体何を始めるの?というのが確かにあります。よくあるのは、このタレント3人がスタジオかどこかに揃い、「みんなで出掛けてきました、色々なことがありました」といったイントロから入り、「勝俣さんどうですか?」など、そうなってくると分かりますが、いきなり始まり、まさしく整理されていないというところがありました。「会いたい、食べたい」までは分かりますが、「夢みたい」というところで、胡散臭い、よくあるパターンです。「夢」が多いと、いっぱい夢は転がっていない、無理に「夢」と言わなくて良いと思います。自分達の記者にも言っていますが、元旦付けの紙面はいつも「夢、夢多き四国の人を探す」など、「ちょっとね」といった感じです。無理しなくても良いと思います。夢がないと番組ができない訳ではないので、少なくとも「会いたい」は「こんな人がいますよ、こんな食べ物がありますよ、へー」といったところで十分かと思います。少し欲張っている、旧態依然のところに行っているという感じがありました。最後に、少年2人を海に連れて行く、この辺から胡散臭く、2人は確かに優秀なキャラクターで、良い子だと思いますが、大人が連れて行く、あるいはテレビ局が連れて行き「どうだ、いいだろ」「そうだよね」と言わせているこのヤラセ感は、私たち自身も注意しているところですが、「辞めましょうよ」という感じです。そのフェードアウトが委員長は良かったとおっしゃいましたが、私は違います。あのフェードアウト感は辞めにしてほしい。

・第一印象としては欲張り感が出ているな。ここに「夢と感動、笑い、グルメ」とテーマに書かれていますが、夢・感動をテーマにしようとするのであれば、ドキュメンタリー風に1つのことを深く追っていく感じです。笑い、グルメは情報番組で沢山情報を入れていくということだと思います。それを両方追いかけた為に、分かりにくい感じになっているのかなと思いました。見た感じは夢と感動というよりも、情報番組で、雑誌みたいな感じで、プツプツテーマがどんどん変わり切れていっている感じです。番組で言うと途中下車ぶらり旅のような感じで、どんどんどんどん場所を変えて、情報を変えていっている。そこにテーマとして「夢」というものを持っていってという感じがします。番組を作る時の会議をイメージしますが、それぞれの各局が色々な情報を持ってきて、最後これをどうまとめようか、という話しになった時に、「夢」でつなげようか、ということになり、少年たちに最後、夢を追いかけて海に行ってもらう。テーマとしては一応成り立った、という風に作ったように見えた。どちらかなのではないかと思います。情報番組に徹するのか、ドキュメンタリー風に「夢、感動」を1つのテーマで深く追っていく、というようにしないと難しいのかなと思いました。情報番組としては、宮島に1日1組だけの宿がある等、そういった旅情報として、四国、中国地方の近くのところの情報があったので、旅行にいこうか、という人たちが見るときには有益な番組だと思いました。

・番組としては、地産地消、地域活性化という事がどんどん世の中に出ている時代に、このような番組はあって良いなと思います。ですが、あれよと言っている間に次に変わります。「あれあれ」と言っている間に、いくつかが、間にコマーシャルを挟み終わってしまう。もう少し数を減らしても良いので、深く掘り下げて欲しい、その問題を深く追い、掘り下げて、その中で心を打つものを作ってもらいたいと思いました。そう思うと数が多すぎるかなという気がしました。あとから考えてみて、頭の中に残ったものは何かな?となると、子供が海へ行き、コカリナ、木で作った笛を吹き、一生懸命する、一輪車に乗り、運動会をする、その子たちが海で魚を釣り、初めて小学校1年生に入ってから、男の子ばっかり2人で過ごし、女の6年生の子と出会い、話すこともできないような状態で、最後コカリナを吹き、夢見る人にエールといった言葉も出てきました。私も少し感動しました。個人的にやらせがあったかどうかは分かりませんが、本当に心打つもの、過疎の山の子供があのような所に出て行き、人に出会うというところは良かったかなと思い、自分も子供の気持ちになり涙が出ました。愛媛県の八幡浜のちゃんぽんと魚肉ソーセージは、異様な感じを覚えました。もう少し何かあるのではと思いました。愛媛県の中でも掘り起こしていけば、いくらでもあのような物は現在ありますので、もっと沢山掘り起こしていただきたいと思いました。

・全体の印象としては、非常に爽やかで、企画に書かれているように、ほのぼのとした印象を受け、良かったです。特に最近はテレビでニュースを見ると不愉快なものが多く、腹が立ちます。テレビを見ると家族に「ブツブツ言っている」と怒られます。この番組はそういった意味では心洗われる感じを受けました。勝俣さん、東さん、皆、さすが上手だなと、全国区のタレントさんは、盛り上げが上手だと感じました。魚肉ソーセージは、少し尻切れとんぼでした。起承転結の「起」だけで終わったような感じでした。コマーシャルの後、見ていると「ちゃんぽん」が出てきました。八幡浜の続きがあり「良かった」と。途中を飛ばしたような感じを受けました。尻切れとんぼは間違いない印象だったと思います。タレントさんのことは別にして、出てくる素人の方の、個人的な印象ですが、みなさん年齢を書かれていました。あれは非常に良かったです。年齢があると、必ず自分と比べます。最初の「男命いかのおじさん」、次の金魚すくいの息子がいるお父さん、全部同じ年です。私が老けているのかとガックリきます。59歳、宮島のもみじまんじゅう。我々の年齢になると、皆跡継ぎのことばかり考えているのかな。78歳の久万高原町の方は仙人かなと。宮武うどんの68歳の方は体を壊したから一線を退いた。年齢があって良かったのですが、そういう印象も受けました。

・年齢が出ていると、番組とは関係ありませんが、この年齢になると、人生しまうことを考えている人がすごく多いです。私はまだ新しい事に挑戦しようと、これって厚かましいのかなと思います。愛媛県の話題、ちゃんぽんと魚肉ソーセージ。魚肉ソーセージは、私たちが小さい頃、出身が宇和町なので、慣れ親しんでいて、本当に親しみのある、幼い頃から、お弁当に必ず全員が入っていたくらいです。薄く切りフライパンで塩コショウをして、それと卵焼きがはいって、といった時代でした。ちゃんぽんはそれほど有名ではありませんでした。ここ数年です。町おこしをしようと。それと一緒に津山のホルモンうどんも、私が学生の頃、それもありませんでした。B級グルメがここ数年色々出てきて、そういうのが取り上げられるのは良いと思いますが、昔からある、例えば「卯の花(おから)」のまる鮨、こういったものが本当に南予の昔からの料理です。そういったものも一緒に取り上げると「懐かしいな」と、若い方も、おからというとヘルシー、ダイエットといったことに繋がります。昔のものと今のものとを一緒にコラボするのも良いと思いました。鯉にくっつくのは、あとが生臭くなかったのかな、とそればかり考えていました。22日の放送を見させてもらいましたが、ずっと頭に残り、他の事をあんまり覚えていないです。讃岐うどんは、あのような流れはすごく多いです。病気になられて跡を息子に譲るなど。これもいつもある話題かなと思いました。あまり好きではない、個人的な意見ですが、生徒が数名しかいない学校を取り上げるのは、私は反対です。別に特別なことではなく、たまたまそこに子供が1人だった、2人だった、そこに脚光を、スポットをあてるのはどうかと。全く個人的な意見ですが・・・そうであれば、もっと大きな学校で「こんな事に取り組んでいる」などあった方が皆も「なるほどね」と色々感じるものがあると思います。音を集められている方、「それがどうしたの」といった感じでした。蜂の巣を捕っている人がダラダラダラと流れてきた方が地域性があるのかなと思いました。覚えてはいませんが、良い番組だったと思います。

・私は2人の子供の小学校で印象深かったのが、運動会の時に2人の為にあれだけの村民が沢山集まり、あの村の一大イベントなのだろうな。そういった事がないと集まる機会も減ってくるのかなといった角度から取り上げても良いのかなと思いました。全般的にはほのぼのとした良い番組で、今後も継続して作っていただきたいことだと思います。やはり54分の中に4局合同で、1局が大体14、5分くらいの取り上げしかできないので、こういった、ごちゃごちゃになった、整理がついていないところが、今回の問題点かという感じがしました。2時間番組にするのか、例えばそれを整理し、1局1つの話題を取り上げたものを4局で持ち合うようなカタチにするのかテクニックがあるかと思います。

ページの先頭へ

Get Adobe Reader
PDFマークがついてるコンテンツはAdobe Acrobat Reader4.0以上が必要です
Get Adobe FlashPlayer
このサイトをご覧になるためにはAdobe Flash Player7以上が必要です