番組審議会

第169回 放送番組審議会議事録

1.開催日時:平成24年1月25日(水)午後4時
2.課題番組:「eatアナウンサー新春SP:えひめ縦断! 笑って 歌って つながろう」
2012年1月2日(月)14時30分~15時30分(60分)
3.議事の概要:
・番組を拝見しましたが、大変楽しかったです。非常に良くできていると思いました。なぜなのかと言いますと、特別番組は、五目御飯、ちらし寿司のように、色々なものを入れてしまいがちなものなのですが、今回のこの番組に限って言えば、一点集中です。「愛媛の歌」に絞ったというところが、この番組が成功した非常に大きな理由ではなかったかと思います。もう一つは、「この先どうなるのか?」という期待感、そういうものがずっと番組の最後まで繋がっていました。果たして全市町に歌える人がいるだろうか?番組の作りがまた一つ成功しているわけです。出てきたアナウンサー、愛媛朝日テレビの顔ですが、心地良い方々ばかりです。雰囲気が良い、明るい。それに加えて、出演者である歌う方々ですが、これは実際にはもっと沢山の人を撮っていて、編集の際に落としたのではないかとは思いますが、まず坊ちゃん劇場の俳優陣のタレント性は素晴らしいです。あれは坊ちゃん劇場のよい宣伝になったと思います。宇和島のお調子者、これもまた驚きました。秋川さんは、やはり上手です。全編を通して本当に飽きることがなかった、楽しかった。「愛媛の歌」そのものは大した歌ではないと思いますが、だけどあれだけ聞かせた、見せた。久しぶりに良いローカル番組を見たという気がいたします。文句の付けようがありません。素晴らしい番組でした。

・「愛媛の歌」を20市町でそれぞれ少しずつ歌い、つなげて1つにしています。20もの部分に分割できるのか心配していましたが、1番、2番とちゃんと分けてやっておられました。愛媛を縦断する時には、(昔は70ありましたが、)20もの市町に行かないといけないので大変だと思いました。構成面では、やはり端折っているところがありました。どうしても仕方のないことで、全部平等にやるわけにはいかないとは思います。一応チェックしましたが、四国中央市、新居浜市、松前町、松野町を端折っていました。良かったなと思ったのは、西予市の大野ヶ原小学校の9人。あれは良いところを見つけたなと思いました。各市町で、どのようなキャラクターの人を見つけてくるのかは、一つのポイントだったと思います。その点、大野ヶ原はうまくいっている、うまく見つけたと思いました。久万高原町で、岩手県から来たお遍路さんの女性、偶然だったのかどうか分かりませんが、この震災と絡めてお参りに来られた方を、うまくキャッチして組み込んだなと感心しました。八幡浜のAKB48 には参りました。平均年齢が48歳という意味でしたが、うまく特徴を出していたと思います。最後の秋川さんは、格が違う、全国区の人ですが、よくぞ皆さんと一緒に歌ってくれたな、気さくな人だなと感じました。故郷の番組ですから、特別だったと思いますが、非常に感じ良く見ることができました。付属小学校のコーラスは上手でした。あれもよく取材されたと思います。愛媛県も20市町見ると、海から山から本当に色々な場面に色々な顔があると感じました。お正月番組にふさわしい、素晴らしい番組でした。

・楽しく見させていただきました。上島町は最初から掴みが良かったと思いました。テンポ良く導入も入っていけたので、ナレーションもうまく映像とかみ合っているという印象を受けました。歌ができる経緯の秘話についての入れ方もさりげなく、説教調ではなく良かったと思います。各市町の取り上げ方も地域性を活かし、ニュース等を入れるなど、よく事前準備されて行かれたのだろうなという印象を持ちました。また、仕上がった歌の歌詞と映像を組み合わせて響きあうような映像にしており、よく工夫されていると思いました。最後に、秋川さんにふるさとについての思いを話してもらって締めくくったというのも、この番組の意図がよく伝わってきました。細かいことで、素朴な疑問ですが、強いてあげますと、秋川さんが登場した時にハッピを着るシーンがありましたが、歌う時にはスーツに戻っていて、流れとして「あれ?服がまた戻ったな」と素朴に思いました。大洲市の犬の散歩の人は少し抜いている感があったと思います。伊予市の夕暮れは夕焼けの映像を狙ったと思いますが、人が暗く映っていました。

・この歌は昭和48年に作られたのですが、私が小学生の時に習いました。歌って聞いていた覚えがあったのですが、ここ数年やはり表だって流れる機会がなく、聞くことがありませんでした。何年か前に主人が「あれ岩本のお父さんが作った曲だって」ということで、久しぶりに思い出し、「こんな歌あったよね」と言ったのですが、私たちの子供の世代は知らない曲なので、このように電波にのって皆に歌ってもらえるということは、ふるさとを思い返す意味で良い企画だなと思いました。見終わってホッとした反面、何か物足りないなという感が残りました。20市町を1時間の中に入れて、端折る部分がどうしても出るのは仕方ないと思いますが、せめて歌った人から一言何か、名前でも、また例えば「最近何か良いことありましたか?今年はどんな年にしたいですか?」といった一言が少しでも語れる出番があればよかったのにと思いました。ナレーションの熊本フミさんは、この番組の中では親しみやすく、ほどほどな感じでかっちりしゃべっていらっしゃったので、和やかな雰囲気にも合っていて良かったと思いました。せっかくなので、アナウンサーの方も一言でも、歌うシーンを多く出せば、みなさんの歌声も聞こえて良かったのにと思いました。回られた中で気になったのが、内子でインタビューされているアナウンサーですが、少しアドリブに弱い印象を受けました。質問の内容は本人任せなのですか?これから修行をしていただいて、頑張ってくださればと思います。NHKの鶴瓶さんが、色々な所に、皆さんにノンアポで行かれているのからすると、全然大変さが違う、有名人として顔の認知度も違うと思います。ですがeatのアナウンサーが地元に根ざしてという事であれば、上手にアピールができる練習をされるとよいのではないかと思います。松野町と伊予市は画面が暗く、お顔が全然分からなかったです。水族館の中でなくてもよかったかもしれず、もったいないなと思いました。また、せっかく歌ったのに、使うのが一小節だけというのはもったいない。たとえば「海がある」だと、4拍だけでちょっと淋しいので、たとえば2画面に分割して、歌う人たちの画像を出すようにすれば、1回ではなくて、2回使え、本人たちも嬉しいと思います。オレンジレンジの人たちは、後ろの人たちが、前の人と重なり全員の顔が映っていませんでした。バリィさんの後ろの人たちも顔が出ていませんでした。全体として、真正面から撮っているカットが非常に多い感じがしたので、上から撮るなど、せっかく出ていただくのだから、カメラの位置をもう少し工夫した方が良かったのではないかと思います。総体的には、見て終わって、お正月らしく、ほのぼのとした番組だと思いました。来年も頑張ってください。

・「CM大賞」の中で、CMを作っている様子、メイキングの紹介のコーナーがありますが、そのノウハウがすごく活きていると思いました。この番組を見ていると、歌を歌ってくれるまでのやり取り、実際にはもっと沢山あったと思いますが、そこを上手に掻い摘んで、見る人にとって退屈しないようにもっていっている。そのあたりは、「CM大賞」でのノウハウの蓄積が力になっていると思いました。地域の人の表情を引き出すのがうまく、大澤アナウンサーは特に人の警戒心を解くのが上手と言いますか、あのような楽しいやり取りを引き出しているのは流石だと思いました。厳しいご意見もということでしたので、2つばかり残念だったことを言います。一つは、番組冒頭のスタジオで一列に並び、「新年明けまして~」とご挨拶をする時に、斜めからのカメラに切り替わります。おそらくこれは全員を入れようと思って、そのようにしたのだと思いますが、その後の「おめでとうございます」も斜めからのカットのままでした。しかし、あそこは是非正面のカメラにスイッチして決めるべきです。「おめでとうございます」と礼をするのは視聴者に対してするものなので、視聴者の気持ちからすると、礼を斜めから見せられても挨拶には見えない。やはり正面からのカットに戻す方が良かったと思いました。二つ目ですが、視聴者に感じ取ってもらいたい印象を、アナウンサーが冒頭で先に言ってしまった点がすごく残念でした。具体的には、「素敵な笑顔に沢山出会うことができました」と言いましたが、視聴者が番組を見る前にこちらが言ってしまうと、狙いを押し付けられてしまっている感じがします。また「この歌に対する印象も大きく変わりました」も、視聴者がまだ歌を聞いていないのに、自分たちが先取りした感想を冒頭で言ってしまうと、興味を削いでしまうことに繋がるのではないかと思います。そこをご検討いただき、次の番組作りに活かされれば良いのではないかと思います。私は見終わって、もう一度リレーの映像付きの「愛媛の歌」を聞いても良いなと思いました。1曲目が終わり、「アンコール、アンコール」と言って、もう一回あの映像がかかっても、くどいと言われる方は少ないのではないかと思います。4拍で切り替わり短いと感じるのは、「あそこ、どこが出たのだっけ?」と、フィードバックして見たいなという気持ちがあるからだと思います。あのように仕上がりの良い歌声は2回続けても、お正月なので許されるのではないか、と思いました。もう1回聞きたいと思うくらい、歌の出来が良かったということをお伝えしたいです。

・新春ものとして、非常に元気の出る良い企画、良い番組ではなかったかと思います。「愛媛の歌」ということで、「笑顔の合唱団」というフレーズを使っていましたが、非常にマッチしていました。非常に手間がかかったと思いますが、地域密着型の番組として、歌を媒体とし、県民が主役となるこういった番組は非常に文句が付けにくい。私には、なかなか批判ができにくく、文句がつけ辛いというところが本音です。各地区で様々な人たちとの出会いがあり、そういった出会いを通して、昨年の「絆」という言葉を感じさせる、時宜を得た良い番組ではなかったかと思います。やらせなしの、突撃取材でやったということは評価いたします。

・すごく良い番組でした。テレビ番組を見ると、いつも何か仕掛けがくど過ぎてということを感じますが、本当にストレートで、スーっと見させていただきました。ただ、一般県民の方々にスポットを当てようという番組なのに、山場づくりという趣旨かも知れませんが、付属小学校と坊ちゃん劇場という専門的な訓練を受けている人たちを、他の部分より時間を割いて取り上げる、そういう風な所の時間配分がどうだったのか。もう少し一般の人たちを長く撮ってあげればよかったのではないかと感じました。最後の仕上げで、原則として一小節ずつを配分していたわけですが、中には一小節以上配分されているところもありました。やはり一般人をもっと長く出してあげれば良かったと思います。私はちょうど教員になりたての頃で、指導した思い出があります。学校訪問を始めてから、作詞をした方に直接会い、熱く語っていただき、どのような歴史があるのか知りました。「色々な学校に行ってお話ししているのですよ」とおっしゃっていたことを懐かしく思い出しました。今回番組で拝見し、亡くなられたということを知りました。とても情熱的な方でした。この番組は最終的にどういうことを言いたいのか、結論を何も出さないまま終了していますが、これがまた良かったと思います。この曲を聞いて、この番組を見て、「こういう時代もあり、これからも愛媛のことを好きになっていこう」という若い人たちがどんどん増えていくと良い。そういうことを感じさせる良い番組だったと思います。

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