番組審議会

第179回 放送番組審議会議事録

1.開催日時:平成25年1月28日(月)午後4時
2.課題番組:「蘇る帝ロード ヤマトが愛した愛媛」
   2012年12月30日(日) 14:55~15:55 (60分) 放送
3.議事の概要:
・今年もよろしくお願いいたします。リアルタイムで見ました。私は天山に住んでいて、近所が登場していました。天山に神社があり、町内会が管理しています。宮司さんは、どうもいないようです。伊予の風土記は一部しか残っていません。愛媛県の高等学校や中学校で風土記の一部を皆に読ませていますが、その中に、天の香具山がありますが、奈良と天山は、空から降ってきた山が二つに分裂してできたという話が載っています。近所のことでもあり、非常に興味があり、時々、山の上に登っています。山の上に登ると、久米の方が見えるはずなのですが、木が茂っていて、そちらが見えません。本当の天の香具山という有名な所と繋がっているという話ですが、ちょうど家族が町内会をやっている時に、向こうの神社から、「お宅とは全然関係ありません、縁を切ります」という縁切り状が来ました。伊予の風土記が否定されたという経験をしています。これはどうしたことだろうかと思っています。歴史専門ではありませんし、歴史学者の方とも知り合いではないので、そんなこともあるのかなと思いました。一説の一つがそういうことだろうと思い、ネットで調べてみると、実は天の香具山は日本中、他にもあり、ある人が、別府の方の鶴見岳とつながっているのではないかという話を書いていました。道後温泉が登場していますが、大国主命が少彦名命を助けたという話があります。それもちょうど別府の方から、伊予の道後に来るという、なんとなく繋がっているなと思い、非常に興味深く見ました。断片的に見ても非常に興味深い。内容を聞いて、よく知らいない人でも、この辺りに住んでいる人は、自分の近くに歴史的な遺跡があるのだということで、プライドも持て、面白い番組だったと思います。

・日本の歴史の中で、古代・中世・近代とあり、一番古代に注目が集まらないというのは確かなところだなと思っています。エジプトは、ピラミッドの時代など、そういったところに注目が集まりますが、古代文明のところにどうして日本だとスポットが当たらないのかなと思っていました。高校生時代、日本史と世界史のどちらを取るかで、世界史を取りました。日本史のことがちんぷんかんぷんで、斉明天皇が女帝だったという事すら知りませんでした。まずは、奈良の古墳から、段々と愛媛での関わりを見ていくということで、奈良の飛鳥時代のことから入り、3つの謎が出ていました。私的には、幻の宮のCGの2つ目の謎が、なんとなく消化不良と言いますか、薄かったという気がします。3つ目の道後温泉くらいに入ってくると、身近な印象で面白かったのですが、2つ目の疑問のあたりで、私のように日本史の古代にあまり関心のない人たちは離れてしまうのではないかと思いました。大地のパワーの所で、帝の御膳ということで、食べ物、食文化のことが紹介されていましたが、ざっくりした内容のように感じました。食べることは、それが美味しいか、美味しくないか、調味料はどうだったということよりも、むしろ、健康に留意していたか、どういった素材を使っていたのか、あれだけ料理の専門家、料理人の方がいらっしゃったのなら、現在との繋がりを出していくと良かったかなと思いました。そこが何となく、歴史ものなのだなという距離感を置いて見ていて、自分と番組との距離がなかなか縮まらなかったという印象があります。CGが発達して、進歩はすごいと思い、蘇るという言葉が本当にぴったりくる番組だったと思います。映像でも残っていない、古事記の文章の中から、人が想像力を働かせて作り上げていく世界と、CGがこのように立体的に組み合わされるというのは、良い時代に生まれてきたのかなと思います。そこは番組の中でロマンという事をおっしゃっていましたが、ロマンは本当に表現できていたのではないかと思いました。帝ロードの道筋が、今の朝鮮半島になるのか、百済への侵攻、敵国へ侵攻する時のロードだったという事だけでは、寂しいなという気がしました。ですが、「憩いのスポットを見つけて」というところに落とし込めたので良かったと思います。導入部の番組の流れを紹介するところは、行宮などの説明がなかったので、耳から入っただけではどのような意味か分からないところもありました。また、百済への侵攻、戦争に行くための道として、どう使われたのかと勘違いしそうなアプローチがあったように感じました。その辺りが、少し私の中では、この番組の中で課題に感じたところでした。本当に、海の映像が綺麗で、あれだけの映像と、沢山の方々のインタビューを撮られ、できるだけ正確に伝えようという丁寧さが見られた番組だったと思います。

・主人と一緒に見ました。とても綺麗な画面で、本当に素晴らしい番組だと思いました。私も久米に住んでいますが、歴史のことも知りたいと思い、漫画本を買って、読んでいますが、なかなか理解しがたい。あまり面白くない。この番組を見させていただき、本当によく分かりました。遺跡が出てきたり、色んなところの景色が出てきたり、もう一度久米の所を思い出し、勉強してみようと思いました。昨夜は、久米の歴史という本を引っ張り出して、色々調べてみました。どうも古墳が100ほどあったらしく、驚きました。この番組を見て、同じように思われた方が何人かいるのではないかと思います。それくらい、素晴らしい番組ができたと思います。鯛めしを、天皇が北条の方に来て召し上がったとか、これまで色々なお話がありますが、ぴったりこないものでした。番組を見て斉明天皇もこのような形で伊予の国に渡られたとすると、その時に鯛の料理も差し上げたのかなと思いました。番組最後の方の食べ物の場面では、昔の料理と現代の料理とをくっ付けてみれば、道後の料理になるのではないかと残念に思いました。道後料理として、良い物を作り上げていけば、お客さんも喜ぶと思います。潮流の話も、非常に良かったと思います。鞆の浦から、潮流を利用して観光ができるのではないか。これをヒントに観光関係の人が計画すれば、もっと良い物が、お客さんを呼ぶために出来上がっていくのではないかと思いながら見させていただきました。楽しく見ました。「久米はいいところだな」と思いながら、久米にいることを自慢したいと思います。

・古代史というのは、私どもの中には、ほとんど抜けていまして、白村江の戦いくらいしか知りませんでしたので、この番組はビックリしました。こんなに古代史を上手く繰り広げてくれて、本当に大変な力作だったと思います。なかなかこれだけのものは、お金もかかっただろうし、人も沢山かけて、良い番組を作られたと思います。一つ欲を言えば、歴史というものは、モザイクの破片を置いて、それを埋めていくような作業です。そういうことから言うと、あまり手を広げすぎると、消化不良になってしまうという感じがしました。私は、潮流が鞆の浦までいくというだけでも、番組ができると思います。船にスタッフが乗って行くなど、そういうところまで考えました。非常にビックリしたのが、山の上に集落の跡がある、証拠としてあるということです。証拠としてあるものを、あれだけいっぱい集めて繰り広げて見せたという、大変な取材力だろうと思います。学者の先生も良いスタッフを揃えられ、非常に良かったと思います。番組の作りが面白く、関心をよべるように作られている。女性のキャスターですか、生き生きと古代史を蘇らせてくれたという気がします。実際に出てくるものは本当に「えー、これが」と、結構面白いもので、あの帷子にしても、料理にしても、今と結び付けて、説得力のある番組になっていたなと思います。何度も再放送して良いような番組だと思います。これを見て天山がそうだったのかと、船がそうだったのかと。歴史と、今住んでいる自分の地域との繋がり、朝鮮と古代、新羅、百済、高句麗、あの辺りとの日本の結びつき、あるいは戦い、そういうものを、初めて具体的に知ることができました。良い番組だと思います。映像が非常に綺麗です。女性の映像は、逆にボーとした映像でも良かったと思います。あまりにも見事に描かれていたと思います。

・年末は忙しくて、リアルタイムで見ることができず、DVDで見させていただきました。映像が、自然なものもあり、CGのものもあり、美しい事にはとても感動いたしました。気になったのは、あまりにもドラマになり過ぎて、ドラマが綺麗すぎて、これは本当に科学的仮説、周りからの反対意見、他の解釈はないのかなと疑問に感じました。この時代のことを、あまり勉強していなかったので、詳しくなく、中学生の娘の教科書を開いてみました。全く内容は出ていませんでした。ドラマ?フィクション?ノンフィクション?といった感じで、首をかしげながら、2度、3度と見させていただきました。主婦の感覚でいくと、これは子供にどのように説明するのか?愛媛にこのようなお話しがあり、伝説としてあるということは伝えられますが、実話かどうかは分からないと答えてしまいました。番組としてはとても素敵な番組で、目的は観光資源の開発と言われましたので、その役割は十分果たしていて良い番組だったと思います。沢山の研究者の方のお話しが出ていましたが、愛媛県の研究者の方の意見があまりなかったのが気になりました。地元の道後、天山、久米の遺跡等がテレビに映っているにも関わらず、愛媛県の方、地元で研究されている方の意見がなかったような気がしました。60分の番組内に、沢山の内容があり、どんどん目移りしてしまい、見終わった時に、どれがどうだったのかな?と微妙な気持ちになりました。韓国の歴史ドラマを見ていますが、ちょうど見ていた番組の時代と、百済に侵攻する時代が合っていて、こんなところでも繋がっているのだなと感じました。この中に出ていた、水の祭祀ですが、そういったことも、よく韓国ドラマの中で拝見する内容で、日本でも行われていたのだなと、すごく新鮮な驚きでした。番組としては、とても楽しく拝見し、愛媛の地元の人間ではなくても、愛着を持って、愛媛県をアピールすることができると思い、楽しませていただきました。

・歴史的考証は非常に難しく、色々な説があります。その辺りはある意味で一つのストーリーで、楽しめるストーリーになっていると思います。

・私は知らない事が満載だったということで、情報満載の労作だなと、第一印象としては思いました。教材にしても良いのではないかなと思いました。当日、この番組を見ましたが、その時の印象としては、他の番組を見た流れの中で、この番組を見たので、第一印象としては、若干地味かなと感じました。ナレーションの女性の方は、割とじっくりと、意図的にそのように話しているのだと思いましたが…。30日の番組編成でいくと、他が賑やかな番組の流れの中で、この番組を見たので、余計にギャップを感じました。他の視聴者の人はどのようにこの番組を受け止めたのかなと思いました。しかし、そのような印象を持っても、見ていくと、自分の知らない事が随所に散りばめられていたので、飽きることなく最後まで見ることができました。番審議題になるということで、2回、3回と番組を見させてもらいましたが、そうすると、ナレーションの方の語りは馴染んでいました。見る時の状況によって、印象は違ってくるのだなと思いました。インタビューは多岐にわたり、色々な所に行かれていて、かなり手間がかかったのではないかと思いました。内容が盛りだくさん過ぎるということは、逆に言うと、理解するのにかなりエネルギーが必要です。それとは裏腹で、1回見た中で消化しきれなかったことが、2回目、3回目と、この番組を見て分かることも出てきました。視聴者の人は1回見ただけで、2回、3回見るという前提ではないので、その辺がどの程度消化されているのかなと気になりました。旅の案内人の女優の人は、ビジュアルは若い女性ですが、コメントは落ち着いていて、番組にしっくり合っているなという印象を持ちました。音楽についても、古代のロマンを誘うと言いますか、そういった感じを意識し、映画音楽を入れたり、クラシック音楽を入れたり、かなり工夫をされたという意図は感じられました。気になったのは、この番組が、どのエリアで放映されたのかなと。例えば、道後温泉についての感想を女優さんが話していましたが、地元の人であの情報は、別になくても分かる情報です。これは、県内以外の人も意識した番組作りだったのかなと感じ、どのエリアで放映して、対象をどこに持っていっているのかなと気になりました。

・まず番組タイトルが非常に良いです。「蘇る帝ロード ヤマトが愛した愛媛」と、なかなか素晴らしいタイトルを付けているなと思いました。番組構成もしっかりしていると思います。これのきっかけが、先ほどもお話しがあったように、愛媛経済同友会の方からの働きかけということでしたが、そこに二点、仕掛けの目的があったのではないかと思います。まず一点は、やはり観光文化の活性化。皇族の温泉としての道後温泉という町おこし。その為に、経済同友会が一つの提案をしたのかなと思いました。もう一つは、いわゆる神道文化をもう一度見直したいという、私の勝手な思いなのかもしれませんが、そういう思いもあったのではないかという感じがしました。椿神社も古墳の上に建っている、椿神社自体は、小さな山の上に建っていると聞いたことがあります。そういった色々な角度から、天皇というものを通しながら、愛媛、松山の文化をもう一度掘り下げていこうというところかなと思いました。古代史や考古学を通して、空想の世界に入っていく。ノンフィクションとフィクション、両方が入り混じり、その行き来がワクワクしながら見ることができた理由かなと思います。これを仕掛けたのは2年くらい前で、その頃は「第三の湯」という話もあったように思います。その時の第三の湯に入るためには、湯帷子で混浴にしようという仕掛けもあったはずです。実際その計画はなくなり、残念ながらこれを着る機会はあるのかなという気もしないではないのですが、一つの町おこしの起爆剤になるという風に感じました。最後、古代米の赤米の稲刈りを体験していますが、この流れでこれはありなのか?という感じがしました。違和感を感じたのは私だけでしょうか。全般的には私自身も勉強になり、ロマンを感じさせる素晴らしい番組だなと思いました。これは全国発信しながら、松山の活性化にぜひ繋げていっていただきたいと思いました。

・古事記を読む会というものが愛媛にあり、天皇家との繋がり、色々な背景があったかと思います。番組が終わった後で、ネットで話題になったり、あるいは問題になったりしていないか、色々な所でチェックしますが、今回はあまりヒットしませんでした。ある意味では、見ている人はリアルタイムでは少なかったのかなという気がしました。道後のホテル宝荘は、自分のHPの中に、この番組の宣伝をされていました。じっくり見ないと細かいところは理解できないなと思いました。私もリアルタイムで、家族と一緒に見ましたが、なかなか1回見ただけでは、多分みんな理解できないと思います。自分の知っているところだけは、興味がありました。ですが、それでも良いのかなという気はしました。それから後は、皆さんが関心を持つかどうかです。愛媛の古代、鞆の浦は愛媛県ではありませんが、そことの海路、瀬戸内の重要な交通路の話もあり、委員の方の意見に、実際に古代の船で鞆の浦まで行ってみてはという話もありました。古代史をやっている人で、昔、南太平洋の小さな島々に、どちらの方から人間は渡って行ったのかということで、アジア側なのか、それともアメリカ大陸の南側から行ったのか、自分で筏を作って、流していった人がいます。そういう実証的なものがあると良いと思います。瀬戸内に行こう、瀬戸内の船旅を楽しもうと、もっと観光資源が広がるのではという気がしました。

 

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