番組審議会

第203回放送番組審議会議事録

・6点ほど、申し上げさせていただきたいと思います。まず、オープニングの「皆さん、こんにちは。」で、日本人であれば予定調和的に皆で同じことを言いますが、フルビオさんは「ブラボー!」と言います。それが生放送というか、適当感と言いますか、そういうのがあっていいと思う反面、ご年配の方にはどう映るのだろうかという点をひとつ思いました。2点目は今回の課題番組の“パン屋さんのレポート”ですが、あまり他局との違いが感じられなくて、少し残念な気がしました。“肉男子トタニ”というのは、すごく好きなのですけれども、もっとコッテリとした濃い感じでレポートしてくれるともっと面白くなるのではないかと思っています。4点目、“メールの紹介をするコーナー”がありましたが、メールの紹介をし終える前に、MCのアナウンサーが次に行こうとしていたところがありました。せっかくメールを送っていだいた方に、その辺は失礼になると思いますので、読み終えるまで次に行こうとしないことは生だからこそ気を付けなければいけないことではないかいう気がいたしました。そして、5点目、来島大橋の内側とか、アンカレイジとか、3センチの謎とかは普通の情報番組とは違っていて、大人が見て知識欲が刺激を受けるいいコーナーだと思いますので、どんどん育てていっていただきたいと思います。最後、6点目に土曜日に放送ということで情報番組であれば、多分日曜日で行ってみたいなと見ている人が思えるようなパンチある情報というのが必要ではないかという感じがいたしました。

・番組のコンセプトのまま、地元の良さの発掘、再発見番組ということなので私も愛媛県民も知らないことをどんどん発掘して紹介をしていただけたらと思います。MCの男性アナウンサーは非常に安定感があり安心して見ていましたが、女性のアナウンサーは視線でカンペを見るのがよく分かって、もう少しスムーズな進行が出来ないかと思いました。スタジオのセットはバーチャルスタジオで、昔ながらのノスタルジーを感じさせる、なかなかいい雰囲気の背景ではないかと思います。先程言われたようにメールでテーマについてメッセージを募集していましたが、30分と短い時間の間にこれだけの情報量を入れながら、メールの紹介というのはなかなか難しいのではないかと思いました。ですから、多分一通しか紹介出来なかった。これは視聴者に対して配慮すべき、ひとつの点だと思います。また、この番組を見て生放送という感じが全然しませんでした。録画が非常に多い構成で、非常に目まぐるしく変わっていきます。そして、30分の間にいろいろな情報が入れ替わり立ち替わり入るのはしんどさ、所謂、ストレスを少し感じたような気がします。今後は、適切な情報量にして、上手な編集をされた生放送にするといいと思います。

・“ぶらぶら ブラボー”とは、最初のカフェから最後の乗馬ぐらいまで歩く〈ぶらぶら歩き〉の《ぶらぶら》なのか、それとも、車で転々と回っていくのか。また、場所的な展開図が出てこなかったので、今ひとつ場所の把握が出来ませんでした。いろいろなお店のご紹介も、パン屋さんは昨年度から、ケーキ屋さんは何十年とやっているお店で、新しいお店から古いお店まで幅広いのですけれども、地域はあまり関係なくバラバラでどこのご案内なのか分かりにくいところがありました。“来島海峡大橋の不思議”に関しては、翌月のイベントに合わせて、まだ、申込みが間に合うということでご案内をしている点では、すごく良かったと思いました。メールの件ですが、その場でメールしてアナウンサーがお答えするのも、やはり無理があるので、次週とか次回の分のテーマにそってのメールの募集をして、「このようなメールが来ていますので、次回にまた。」みたいな感じで持っていき、次の回を見ていただくというような使い方もいいのではないかと感じました。全体的には、週末は朝から旅行番組や地域の案内番組が多くありますけれど、土曜日の5時という時間帯にはこのような案内番組をしていないので、その点はいいと思いました。

・気楽に肩を張らずに、楽しく見ることが出来る番組だなということを感じました。コンセプトとしては、「愛媛がさらに近くなる。」ということで作られているのですが、全体的に感じたのは、フルビオさんのキャラです。伊達男で、ファッションにもこだわっているし、地方の局にイタリアの方を起用したのも、なかなか面白いと感じました。ご本人も格好いいし、乗馬クラブの場面ではちゃんと乗馬したりして良かったと思います。どうしてもこの番組で強いひとつのキャラクターというか印象を持っていくと思うので、もっとお洒落に、ファッションにこだわったらいいと思います。せっかく見せるメディアですから、情報発信だけれども、もっと垢抜けることに、むしろ格好にこだわったらどうかという気がしました。その意味では、MCのアナウンサーのファッションも工夫の余地があると思います。それから、スタジオの背景が昭和レトロですが、これはもう少し工夫をしてもいいのではないかと、もっとカラフルにどんどんやり過ぎと思えるぐらい、やってみたらどうかという気がしました。コンセプトは分かるのですが、始まった以上は、同じ人が出るのなら、番組も生き物だと思うので、いろいろな反響を見ながら、ディレクターの方も思い切って自分の個性を出したらいいのではないかという気がしました。

 ・オープニングがCGで、3つ椅子を並べて3人の方が並んで始まります。後ろのCGも結構可愛い感じで、イタリアの方が出ているので、その画面を見た時に、NHKのイタリア語講座のイメージが…、椅子を3つ並べてフランクに話すというので、どうしてもああいうイメージがパッと出てきたのですが、逆にいうと、感覚的には全国放送かなという感じがしたので、結構期待を持って見ました。やはり、画像はすごく上手に作られていると思いました。橋のところでは、氷にモールを入れた橋をデザインして、氷を融かすみたいな映像も多分手間がかかっているだろうと思いました。また、割り箸か何かで作った橋の両端を、手袋をした人が持って橋が倒れるみたいな説明もしていました。最後のCGのところも、橋だけをぬいたCGと地球の枠を入れて、「地球が丸いのでズレが生じるのです。」というCGも非常に分かりやすい感じでした。アナログを使ったり、デジタルを使ったりして非常に時間と手間がかかっているのではないかと分かりました。なので、とても立体的で重厚感がある映像になっているなと感じました。CGなどもとても論理的説得的で、ひと目見て分かりやすいものになっていたと思います。30分番組にしては、非常にエネルギーがかかっているので、これをずっと続けることが本当にこのエネルギー量で出来るのかという感じはしました。パン屋さんなどの地図と、古川周辺と言っているわりには、古川の地図というか、回っている、歩いている散歩道の図がないので、そこはあった方がいいと思いました。

 ・愛媛の民放各局が情報番組をしていますが、この番組の特徴は30分という限られた時間内で、3人の掛け合いで進行していくというところだと思います。フルビオさんにはいろいろなご意見があるでしょうけれど、愛媛の暮らしが長くて、しかも、イタリアの方という特異なスタンスから特異な視点を持つ人を通じて愛媛を再発見できるということは、大きな強みではないかと私は思っています。番組内での「ブラボー!」という掛け声もだいぶ定着してきて、違和感なく聞けるようになったのではないかと思います。今回、“ぶらぶら ブラボー”で古川周辺を取り上げたのですが、その意図は良く分かりませんでした。パン屋とか乗馬クラブの紹介はいいにしても、高校生とテニスをすることに特別な意味合いとか、インパクトを感じることが出来なくて、何故これが“ぶらぶらブラボー”の一番目なのかなと少し違和感を持ちました。“肉男子 トタニ”のコーナーは、やはり若さゆえの溌剌とした感じがあり、好感が持てると思います。ただ、番組で紹介された300グラムのサーロインステーキセットは美味しそうなのですが、お値段が2,800円もして、視聴者の方に2,800円もするステーキセットを紹介されても…、と思った方もいるのではないかなと私は思いまいした。 “ご近所不思議アカデミー”、これは“クエッション(今日のハテナ?)”が入って、CGも使いながら、トリビア感のあるコーナーだと思いました。他の委員の方もおっしゃいましたが、単なる物知り、知識紹介だけでなく、実際、塔頂体験ツアーがありますよというような形で、視聴者に身近なものに引き寄せるコーナーとしていろいろ工夫されているのではないかなと思います。それから、いろいろな委員の方から声が出ていますが、30分という中で、生放送というのをどう生かせるのかというところです。例えば、某局の番組では社屋のカメラを使って「松山界隈、今、雨が降っていますね。」とか、「今、白鳥が居ます。」などで、ライブ感、今の松山の空気を感じとることが出来るのですけど、それがありません。真似をすればいいのかというと全くそういう訳ではなくて、そうなるとメールです。メールだとこれはリアルタイムに動いている部分なので、それをどう使うか、30分、ギュッと詰まった時間でどう生かしていくかということが今後の課題なのかと思います。
 
 ・まず先程、セットの背景のお話がありましたが、この番組のターゲット、この時間帯のターゲットで言うと、やはり、20代後半から40代、50代くらいの女性が一番(チャンネルを)合わす可能性が高い、だから、その人たちに好感をもたれる番組づくり、出演者を配置することが、やはり鉄則ではないかと思いながら見ました。その点からいくと、昭和の背景というのは、私などは、とてもレトロな感じでいいと思うのですが、20代の後半から30代の女性には、少し違うような気がいたしました。フルビオさんですが、お茶目な自由人というのは見ていて、一日いろいろなことがあってもそういう人がいると、少し気分転換させてくれるいいフィーリングを持っているなと思いました。だから、私はお茶目な自由人というところの発想から、フルビオさんはとてもいいと思いました。MCの女性アナウンサーは立ち位置がフルビオさんと重なる部分が感じられたので、局のアナウンサーとしての役目を少し持った方がいいと思います。[あした行きたくナルナル。]というキャッチコピーは本当にピッタリだと思います。番組づくりでは、明日、行ってみようかなとか、明日、あのパン屋さんに行ってみようかなとか、明日、あそこのカフェに行ってみようかなというようなワクワク感みたいなものをぶれないで貫く地域密着型の番組でいてほしいと思います。

フルビオさんはテンションが高く、その一方でeatのアナウンサーの3人がどうなのだろうと感じました。統一感はなくてもいいのかもしれませんが、あまりにも無さすぎます。少し違和感を覚えました。ファッションはそれぞれ別々でいいのですけれど、南イタリアンの雰囲気というのがあまりにも伝わり過ぎて、しんどいなというのが率直な感想です。また、取材される側が取材なれ過ぎていると思いました。同じような所が何度も何度も登場するので、例えば、「ウチは〇〇放送と〇〇放送でも出ていますよ。eatさんも取材して下さるのですね。」と、そのような感じで取材なれしていることも見受けられたような気がいたしました。他局との差別化を図るのであれば、もっと新しくいろいろなものを発掘する。古川については「昔は、ここは田んぼの中だった。こういう新しい道がついた。空港までどれぐらいで行ける。」というような地理的な状況説明があり、さらに、「ここは川があって、水不足に悩まされない地域で、断水になってもここは水が出る。」という、古川の地名の由来や昔からの情報みたいなものを、少しづつ組み入れる。そして、この古川に乗馬センターがあるとか、そのように持っていかれたら、底も深くなったと思います。そういう少し掘り下げた情報が欲しいと思います。地元の人の意見を聴くなど前もってのリサーチをして、いろいろな所でいろいろなお話を聴く、その上で取材をなさるともっと深いものが出来上がるのではないかと思いました。

 ・情報番組でそれぞれ皆さんがいろいろな情報に当たられていますが、なかなか情報番組、特に地方でとなると、対象とするお店とか、場所とかも限定されていることが多いので2番とか3番とかになりがちなので、難しいのではないかと思います。この番組の売りは、私はやはり地方局でイタリアの方が登場することだと思います。まだ、日本にETCが無かったころにイタリアの高速道路にはETCがありました。イタリアは意外にいろいろなシステムが発達しています。今、イタリアがものすごく進んでいるスマートグリッドは、電力をヨーロッパの中で特に効率的に利用しようとしています。やはり科学者の精神がレオナルド・ダ・ヴィンチ以来、ずっとあるのではないかと思います。新しいものをどんどん作り、それを実用化していく。原子炉を一番初めに作ったのも、エンリコ・フェルミです。それをアメリカで実験した時に、実験に立ち会った人が大統領に暗号文で「イタリアの航海士が、新世界を発見した。」というふうに電文を打ちました。新世界というのが原子力の世界、イタリアの航海士というのがエンリコ・フェルミのことです。イタリアというのは、なかなか面白いので、そういうイタリア人的な見方を言ってくれたらなと思いました。この橋にしても確かに何センチなのですが、これは多分言われても普通の人はアニメにしても、かえって誤解するのではないかなというぐらい、わりと細かい計算をしないと、正解には辿り着きません。例えば、少なくとも地球の赤道の周りが4万キロメートル、それくらいのことが分かっていないと計算出来ません。案外、サラっと答えを言ってしまっている。本当は細かい重要な計算が要ることをあっさり出し過ぎているのではないかと私自身の辛口コメントなのですが、ちょっと気になりました。

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