帯状毛穴の改善方法は?原因を知って正しいケアで毛穴が気にならない肌に

30〜50代になると、加齢にともない帯状毛穴が目立つようになります。帯状毛穴を放置しておくと、ますます症状が悪化してしまう可能性があるので、早めにケアすることが大切です。

この記事では、帯状毛穴ができてしまう原因や改善・予防のためのケア方法について詳しく解説します。まずは、自分の毛穴の状態が帯状毛穴に該当するか、確認してみましょう。

毛穴レスな美肌を叶えたい方、帯状毛穴の正しいケア方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

 

 

帯状毛穴ってどんなもの?

帯状毛穴とは、毛穴同士がつながって線のように見える状態のことで、たるみ毛穴とも呼ばれます。楕円形や涙形に垂れている見た目で、頬やほうれい線など皮膚がたるみやすい部分によく見られるのが特徴です

一度できてしまうと改善するのに時間がかかり、また症状が重い場合は自分でのケアで改善を目指すことが難しくなります。

10代~20代の毛穴悩みは主に過剰な皮脂分泌が原因ですが、30代以降の帯状毛穴は老化によるハリの低下が原因の場合が多いです。加齢とともに真皮のコラーゲンやエラスチンが減少し、肌の弾力が失われることで毛穴が下に垂れてしまいます。

帯状毛穴・たるみ毛穴の原因

帯状毛穴は加齢によるたるみのほか、乾燥や表情筋の衰え、生活習慣の乱れなどによって引き起こされます。最適なケアのためにも、まずはできてしまう原因を知ることが大切です。

ここからは、帯状毛穴ができる4つの原因について詳しく解説していきます。自分がどのタイプか確かめてみましょう。

繊維芽細胞の機能低下

コラーゲンやエラスチンを生成する「繊維芽細胞」の働きが低下すると、帯状毛穴ができやすくなります。繊維芽細胞の機能が低下する原因は、主に加齢と紫外線によるダメージです。

肌の真皮層にあるコラーゲンは、肌の弾力・ハリを保つのに欠かせないタンパク質ですが、年齢とともに減少し、40代前後には20歳の頃の半分程度しか生成されません。コラーゲンの量が減ることで肌がたるみ、帯状毛穴を引き起こします

また、紫外線は肌の真皮にまでダメージを与え、繊維芽細胞を破壊することもあります。紫外線によるダメージが蓄積され、徐々にシワやたるみとして現れる「光老化」という現象にもつながるのです。

肌の乾燥

帯状毛穴ができるのは「肌の乾燥」も大きな原因です。肌の水分量が失われると、乾燥を防ごうとして皮脂が過剰に分泌されます。必要以上に皮脂量が増えることで毛穴が広がり、帯状毛穴ができやすい状態を招いてしまうのです

また、乾燥によって肌のバリア機能が低下すると、ターンオーバーが正常に行われません。コラーゲンやエラスチンが生成されにくくなることで、肌の弾力・ハリが失われて毛穴が垂れ下がってしまいます。

ふっくらしてハリのある肌を目指すためには、水分が保持された状態をキープすることが大切です。

表情筋の衰え

表情筋が衰えると顔の皮膚がたるみ、同時に毛穴も垂れ下がってしまいます。

表情筋は顔の皮下脂肪や皮膚を支える働きがありますが、年齢とともに少しずつ筋力が低下します。腕や足と同じように、普段から動かしていないと弱くなってしまうのです。

また、加齢だけではなく、無表情でいることが多いと表情筋が衰えやすくなります。会話する機会が少ない人や、パソコンやスマートフォンの画面を長時間見ている人は注意しましょう。食事を左右どちらかで偏って噛むのも良くありません。

生活習慣の乱れ

喫煙や食生活の乱れは、コラーゲンの減少や生成力低下など肌に悪影響を及ぼします

喫煙は血行不良を引き起こすため、細胞に栄養が行き渡らず、肌の老化を促進させます。老廃物が溜まることで毛穴が開き、徐々に帯状毛穴が増える原因になるのです。

また、脂っこい食事やスナック菓子などを食べすぎると、皮脂分泌が過剰になり毛穴が広がりやすくなります。女性ホルモンの減少や睡眠不足、ストレスなども帯状毛穴の原因につながります。

 

 

帯状毛穴を改善・予防するための方法

帯状毛穴の改善や予防には、洗顔や保湿などのスキンケアに加え、紫外線・食生活の乱れ・表情筋の衰えなどの日常生活に潜む原因への対策も必要です。

ここからは、帯状毛穴の改善に効果が期待できるケア方法について詳しく解説します。すでに毛穴悩みを抱えている方はもちろん、今後予防したい方も必見です。

丁寧な洗顔

帯状毛穴の改善を目指すには、肌に刺激を与えないよう丁寧に洗顔することが大切です。摩擦は皮脂過剰や乾燥を招くため注意してください。正しい洗顔方法は以下のとおりです。

  1. 洗顔料にぬるま湯を含ませながら、泡立てネットでたっぷりの泡を作る
  2. 皮脂の多いTゾーンから泡を乗せて、顔全体になじませていく
  3. 顔と手の間に泡のクッションを挟むイメージで、泡に汚れを吸着させる
  4. ぬるま湯でしっかりと洗い流す
  5. 肌をタオルで押さえながら優しく水分を拭き取る

洗顔時には以下のポイントに注意して行いましょう。

  • 皮脂の多い部分は泡でクルクルとマッサージするように、デリケートな部分は力を入れず泡を乗せる程度に行う
  • すすぎ残しはニキビのもとになるため、額の生え際や顎に泡が残らないようしっかり落とす
  • 洗顔に時間をかけすぎると肌負担になるので、1分半以内には終わらせる
  • 必要な皮脂まで落とさないよう、1日2回を限度に行う

化粧水&美容液でたっぷりと保湿

洗顔後は肌が乾燥しやすいため、すぐに保湿ケアで潤いを与えましょう。肌に潤いをキープさせるために、化粧水→美容液→乳液→クリームの順番で使用してください。適切な順番で使用することで、肌に潤いを閉じ込めます。

スキンケア用品は、セラミド、ヒアルロン酸、グリセリンなどの保湿成分が入っているものがおすすめです。セラミドは水分を肌に取り込む効果、ヒアルロン酸は水分保持効果が期待できます。グリセリンは吸湿性が優れているので、すばやく水分を吸収してくれると言われています。

また、ビタミンC誘導体を配合した美容液を使うのも良いでしょう。皮脂分泌を抑える、コラーゲン生成を促進する、老化を防ぐといった働きが期待できるため、毛穴トラブルに悩んでいる方はチェックしておきたい成分です。

こまめに紫外線対策をする

紫外線は肌にダメージを与え、コラーゲンの生成を阻害したり破壊したりします。コラーゲン不足は帯状毛穴を引き起こす要因となるので、念入りな紫外線対策がマストです。紫外線から肌を守るには、以下の点を意識すると良いでしょう。

  • 日焼け止めは2~3時間おきに塗りなおす
  • 窓からも紫外線が入ってくるため、在宅時も日焼け止めを塗る
  • 日傘、帽子、サングラスを身につける
  • 曇りや雨の日も紫外線は届いているので日焼け対策をする

また、紫外線は1年中降り注ぐため、日差しが強い季節以外も対策やケアが必要です

ビタミンCとタンパク質をとりいれる

ビタミンCとタンパク質を積極的に摂り、身体の中からもケアするようにしましょう。

ビタミンCはコラーゲンの生成を促進し、肌の酸化やメラニン生成を抑えてくれます。熱に弱く水に溶けやすいため、できるだけ生で食べるのがおすすめです。レモン、キウイ、ブロッコリー、ホウレン草などの食材に多く含まれています。また、ビタミンCは体内に溜めることができないのでこまめに摂取しましょう

タンパク質はコラーゲンの生成に欠かせない重要な栄養素です。肌のターンオーバーをサポートし、健康的な肌を作る材料となります。タンパク質を多く含む食材は、卵、肉、魚、乳製品、大豆など。動物性と植物性のタンパク質は1:2の割合で、バランスよく摂取するようにしましょう

食事だけで不足する場合は、サプリメントの活用もおすすめです。

表情筋を鍛える

表情筋が衰えると毛穴のたるみにつながるため、顔のエクササイズで鍛える必要があります。できれば朝と夜の2回行い、毎日続けるようにしましょう。おすすめのエクササイズを2つ紹介します。

ふぐ顔トレーニング
ほうれい線に効果を期待できます。各ステップで10秒間キープしてください。

  1. 口いっぱいに空気を含む
  2. 空気を右頬に移動させる
  3. 空気を左頬に移動させる
  4. 唇の上側に空気を移動させる
  5. 最後に空気を唇の下側に移動させる

血行促進エクササイズ
血行を良くすることで老化防止につながります。

  1. 目・眉・口を時計回りに大きく動かす
  2. 外側に引っ張られるイメージで目と口を大きく開き、眉を上げる
  3. 鼻の中心に顔のパーツを集めるような感じで目・眉・口をすぼめる

帯状毛穴を美容皮膚科で治療することも

症状が進んでいたり、改善方法を試しても効果を実感できなかったりする場合は、美容皮膚科で治療を受けるのも選択肢の一つです。コラーゲンを増やす、肌のターンオーバーを促すなどの治療は、毛穴のたるみに効果が期待できるでしょう。

帯状毛穴の改善には、例として以下のような治療法が挙げられます。

  • PRP
  • フォトRF
  • ヒアルロン酸注射
  • 1dayリフト
  • レーザー治療
  • 超音波照射・高周波照射
  • ジェネシス
  • ハイドタブースター

まとめ

帯状毛穴は加齢や乾燥、表情筋の衰えなどが原因です。今回ご紹介した改善・予防策のうち、実践しやすいものから日常のケアに取り入れてみてください。症状が進んでしまったら美容皮膚科での治療を検討するのも選択肢の一つです。毛穴へのケアを意識して、理想の肌を目指しましょう。

 

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