足の毛穴にできる赤い斑点の原因は?状況別の対処法を解説

足の毛穴に赤い斑点ができてしまったときは、なんらかの原因で肌にトラブルが起こっていると考えられます。そのまま放置すると悪化したり長引いたりすることもあるので、原因に応じた対処を取るようにしてください。

同時に、トラブル解消後のケア方法の見直しも大切です。再発を防ぐために、肌への負担が少ない生活を心がけましょう。

ここでは足の毛穴に斑点ができてしまう原因や対処法について解説します。

 

 

足の毛穴の種類

足の毛穴1
誰の足にも毛穴は存在していますが、特に目立つ場合はなんらかの問題が起こっている可能性があります。問題が大きくならないように、原因を把握して適切な対処を取りましょう。

赤いブツブツ

毛穴が赤くブツブツしている場合は、皮膚の炎症が起こっている可能性があります。皮膚の炎症は、ムダ毛処理で肌を傷つけてしまったり、乾燥で肌のバリア機能が低下したりすると起こりやすくなります。

赤いブツブツの原因は、毛穴にブドウ球菌といった細菌が入りこむことで起こる毛包炎や、古い角質が毛穴を覆う毛孔性角化症などが考えられます。また、肌が乾燥していて、かゆみを伴う場合は皮脂欠乏性湿疹の可能性もあります。

黒いブツブツ

肌の毛穴が黒いブツブツに見えるときは、埋没毛や色素沈着が起こっている可能性が考えられます。どちらも原因はムダ毛処理の失敗によるものです

埋没毛は、ムダ毛処理後に伸びてきた体毛が肌の下に入ってしまうトラブルです。毛抜きで毛を無理に引き抜くと、ダメージを受けた肌が角質を厚くするため、埋没毛になる可能性が高まります。膝まわりのムダ毛処理の際に起きやすいです。

色素沈着は、ムダ毛処理によって肌に炎症が起こった際、メラニン色素が生成されることで起こります。

足の毛穴に赤い斑点ができる原因

足の毛穴2
足の毛穴に赤い斑点ができてしまった場合の原因は、ムダ毛処理トラブルのこともあれば、皮膚疾患のこともあります。考えられる原因は以下の4つです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

  • ムダ毛処理のトラブル
  • 毛孔性角化症(毛孔性苔癬)
  • 皮脂欠乏性湿疹
  • 毛包炎

ムダ毛処理のトラブル

カミソリを使ったムダ毛処理を行う際に皮膚の表面にダメージを与えてしまうと、そこから炎症が起こって赤い斑点が出てしまうことがあります。

切れ味の悪くなった古いカミソリを使い続けたり、お風呂場に置きっぱなしにして劣化したカミソリを使ったりすると、皮膚への負担が大きくなります。また、乾燥を招く石鹸を使ったムダ毛処理や、毛の流れに逆らって剃る逆剃りも肌を痛める原因です。

毛孔性角化症(毛孔性苔癬)

毛孔性角化症は、複数の毛穴がボツボツと盛り上がった状態になる疾患です。赤いボツボツのほか、あまり色が目立たないこともあります。

毛孔性角化症の原因は、角質が毛穴を覆うように盛り上がってしまうことです。通常は剥がれ落ちるはずの角質が肌に残り、毛穴に角栓が貯まると毛孔性角化症になってしまいます

特に若年層に多い疾患で、主に遺伝や皮膚トラブルなどによって発症します。触るとザラザラとしていますが、痛みはないケースが多いです。二の腕にできやすいですが、太ももあたりに発生することもあります。

皮脂欠乏性湿疹

赤い斑点ができている箇所の肌がかさついていて、痒みがあるようなら、皮脂欠乏性湿疹になっているかもしれません。

皮脂欠乏性湿疹は、肌が乾燥してバリア機能が低下し、炎症が起こることで発生します。肌のバリア機能が低下していると、服が触れたりお風呂で体を洗ったりといった何気ない行為でさえ大きな刺激につながってしまいます。また、アトピーの体質も関係していると考えられています。

発生しやすいのは、脚の前面(すね)や太ももの内側、二の腕など。乾燥しやすい10月~3月あたりの時期は要注意です。

毛包炎

毛穴にブドウ球菌などの細菌や真菌が入り込むことで、毛包炎になることもあります。毛包炎は膿を持ったできものができる疾患で、ニキビもその一種です。軽い痛みや痒みをともなうこともあります。

毛包炎の原因となる細菌は、カミソリによるダメージでできるような皮膚の小さな傷から毛穴に入ってきます。そのため、もともと皮膚が弱い方や乾燥肌の方、不適切なムダ毛処理をしている方は発症する可能性が高いといえるでしょう。

 

 

状況別!足の毛穴の赤い斑点を解消する方法

足の毛穴3
足の毛穴に赤い斑点ができてしまったときは、原因に則した対処を取りましょう。基本的には肌に負担をかけず、清潔と保湿を心がけて過ごすことが重要になります。まずは日々のお手入れ方法を見直してみてください。

ムダ毛処理が原因の場合|処理の見直しと保湿が大切

肌に負担をかけるムダ毛処理は、赤い斑点を始めとした多くの皮膚トラブルの原因となります。処理方法を見直しましょう。

具体的には、新しく清潔なカミソリを使うことと、保湿をすることが大切です。特に皮膚が弱い方は、肌に直接刃をあてるカミソリではなく、肌に刃が触れにくい電気シェーバーを使うのがおすすめです。

また、処理を行う際は、乾燥しやすい石鹸ではなくシェービングクリームやジェルで肌を保護してください。処理後の保湿ケアも大切です。

とはいえ、自宅でのケアではどうしても肌に負担がかかりがちになります。美容外科でレーザー脱毛を行い、ムダ毛処理の必要ない肌を手に入れるというのも選択肢の一つです

毛孔性角化症(毛孔性苔癬)が原因の場合|触らない

肌にブツブツができる毛孔性角化症では、肌に負担をかけずに炎症を抑えることが重要です。

毛孔性角化症は肌の表面がブツブツすることから、スクラブで落とそうとしたり強くこすったりしてしまう場合があります。しかし、このような行為は悪化を招く可能性があるため、決して行わないようにしてください。

角質を除去が期待できる軟膏のようなケア用品を使用して、肌に負担をかけない生活を心がけましょう

毛孔性角化症は年齢とともに自然と症状が治まることもありますが、自宅の保湿ケアだけでは改善しない場合も多いです。皮膚科での相談も可能ですが、健康上問題がなければ治療を行わず、経過観察とするケースもあります。それでも気になる場合は、美容皮膚科への相談を検討しても良いでしょう。

皮脂欠乏性湿疹が原因の場合|乾燥や刺激を防ぐ

皮脂欠乏性湿疹は、乾燥が原因で起こる炎症なので、十分な保湿を行いましょう。保湿剤は軟膏、クリーム、ローションなど種類がいくつかありますが、夏はさっぱりとしたテクスチャー、冬はクリームタイプといった季節や症状に合わせて選ぶのも良いでしょう。

ただし、強い痒みをともなう湿疹の場合は、保湿だけでは改善しないこともあります。このようなときは、皮膚科で炎症を抑える薬を処方してもらってください。

同時に、室内の加湿を行ったり入浴後に保湿剤を使ったりすることも大切です。入浴時はボディーソープをよく泡立て、肌に刺激を与えないよう優しく洗ってください。

乾燥が進んで洋服などの刺激にも反応してしまうときは、なるべく患部に物があたらないように気を付けましょう。刺激の少ない素材の肌着や衣類を選ぶのも効果的です。

毛包炎が原因の場合|清潔に保つ

毛包炎は、毛穴に細菌や真菌などが入り込んで起こる疾患です。防ぐためには、このようなトラブルが起こりづらい環境を整える必要があるでしょう。

肌の清潔と保湿を意識するとともに、ムダ毛処理をする際は、清潔なカミソリを使うようにしてください

なお、毛包炎のうち症状が軽いものは、皮膚を清潔にして保湿することで自然と回復していきます。症状が重く痛みをともなう場合や、なかなか治らないときは皮膚科を受診しましょう。

まとめ

足の毛穴に赤い斑点ができてしまうと、見た目に影響するだけでなく、痒みや痛みが出ることもあります。

肌に負担のかかる習慣を見直して、健康な状態を目指しましょう。特に、ムダ毛処理は皮膚トラブルの原因になりやすいものです。皮膚に負担のかかりにくい処理方法を心がけてみてください。

同時に、保湿にも気を配ることが大切です。顔だけでなく、体の保湿ケアもしっかり行いましょう。症状が重い場合は、皮膚科や美容皮膚科に相談し早めに治療するようにしましょう。

 

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