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2023年02月08日(水 ) 19:10

松山銀天街の再開発で新たな計画案【愛媛】

当初の計画より進捗が遅れている松山銀天街「湊町三丁目C街区地区」の再開発で新たな計画がまとまったことがわかりました。
2020年に閉館した商業施設「GET!」の跡地を軸としたこの再開発では総事業費約140億円をかけて公共施設や店舗、マンションなどが入る複合施設を建てる計画が作られ、4年前に松山市が都市計画を決定していました。
本来であれば来年度にも完成予定でしたが計画決定後、行政の補助金が想定していた64億円を大きく下回る50億円となることが判明し、準備組合は計画を修正。
2021年3月、市に修正案を提出しましたが「公共スペースが少ない」といったことを理由に、さらなる練り直しを求められていました。
こうした中、8日、準備組合は松山市内で愛媛県や松山市と会合を開き、新たな計画案を示しました。
この案では地域住民の交流拠点となる多目的広場などの公共空間を広げるため、スロープ式駐車場を588台から425台に縮小。
一方で、マンションの床面積を増やし、販売収入を増やすことで補助金の減額分を補うということで、現時点で総事業費は当初の計画と大きく変わらない見込みだということです。
準備組合の日野二郎理事長は「前を向いて進めなかった時期が長かったので一歩でも二歩でも進めるようになるのかなと思う。少しでもいいものができるように頑張っていきたい」と話し、松山市の担当者も「準備組合と一体になり、できるだけ早く事業を進めたい」としています。
再開発には愛媛県の認可が必要で、準備組合は6月までに申請し、9月にも再開発組合を設立したい考えです。
その後、スムーズにいけば2025年8月ごろに工事に入り、2028年10月ごろには事業が完了する見通しだということです。