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NEW 2024年11月30日(土 ) 20:27

救命処置でチューブを気管ではなく食道に…【愛媛】

今治市の救命救急士が80代の男性の気道を確保する救命措置を行った際、酸素を送り込むチューブが気管ではなく食道に挿入されていたことがわかりました。

警察によりますと30日午前7時すぎ、今治市伯方町の岸壁近くの海に広島県に住む80代の男性が浮かんでいるのが見つかりました。

今治市消防本部によりますと現場に駆けつけた救急救命士2人を含む隊員4人が男性(84)の気道を確保するなど救命処置を行っていましたが、酸素を送り込むチューブが気管ではなく食道に挿入されていたことが病院の検査でわかったということです。

隊員たちは酸素を送り込むためのチューブを気管に挿入して複数の隊員が正しく挿入されていることを確認していたということです。

消防が到着した時男性(84)は心肺停止の状態で見つかっていて、病院の医師は男性の死亡と挿管の因果関係はなかったとしています。

今治市消防本部は救命処置の手順の再確認を徹底するとしたうえで「お亡くなりになられた方、ご家族の方に深くお詫び申し上げます。このような事案は救命現場では絶対にあってはならないもので、今後同様の事案が起こらないよう再発防止に努めてまいります」などとコメントしています。