愛媛のニュース

NEW 2025年11月14日(金 ) 17:44

おせち料理に欠かせないアレがピンチ!?【愛媛】

先日はクリスマスケーキの材料が高騰しているニュースをお伝えしましたが、今度はおせち料理がピンチです。一体何が?

新年の「初日の出」を連想させる半円型をしたおせち料理に欠かせないおめでたい食材。それは…カマボコです。

【安岡蒲鉾 安岡弘和取締役】
「特にカマボコ屋さんが一番忙しいのが年末の11月~12月、その時期は海がしけやすい。原料の魚の確保とか、仕入れのコストの上昇で11月から値上がりになっていて…」

こう話すのは宇和島市三間町で創業から70年以上を数える「安岡蒲鉾」の安岡弘和取締役です。

宇和島市では宇和海でとれた魚のすり身を油揚げで巻いた「あげ巻」と呼ばれるカマボコが親しまれています。

この「あげ巻」に使われる油揚げの仕入れ価格が特に上昇しているといいます。

【安岡蒲鉾 安岡弘和取締役】
「一番大きいのは12月から最低賃金が引き上げになるので、その人件費のコスト。それに加えて、油揚げの原料の大豆の価格が高騰しているみたいです。その他の費用も全体的に値上げが続いていますね」

今年は材料費や電気代などが例年より2割ほど高くなっていることに加え、仕入れ担当者の頭を悩ませているのが、カマボコの原材料となる魚「エソ」の水揚げが例年より少ないことだといいます。

【仕入れ担当 毛利健さん】
「今年はしけが3日も続いたりして、魚の仕入れが厳しい時もあります。エソより値段が高い旬の魚を漁師さんも取りにいったりするので、水揚げが少なくなることもあるんじゃないかなと…」

厳しい状況が続きますが、安岡蒲鉾では消費者におめでたいカマボコを食べてもらおうと、値上げは予定していないといいます。

【安岡蒲鉾 安岡弘和取締役】
「なかなか値上げは厳しいですね。これだけニュースでも大々的に報道されてるので、価格上昇、物価高が…なんとかふんばって、今は乗り切ってる状況です」