台風１０号は県内を通過したものの、これまでに多くの雨が降っていることから、引き続き土砂災害に厳重な警戒が必要です。
台風１０号は、３１日午前３時現在、高知県安芸市付近を１時間におよそ１５キロの速さで東南東に進んでいます。
このあとは四国を通過し、東に進む見込みです。
台風の影響で県内は多くの雨が降っていて、降り始めからの雨量は、四国中央市富郷で３３０・５ミリ、鬼北町近永で２８４ミリ、宇和島で２７８・５ミリ、松山で１４９ミリなどとなっています。
宇和島では平年の８月の１カ月に降る雨量よりも１００ミリ以上多く、松山も平年１カ月の雨量を上回っています。
台風は通過しましたが、暖かく湿った空気が流れ込んで大気の状態が不安定になっていて、東予や中予ではあすにかけて警報級の大雨の可能性があります。
あす午前６時までの予想降水量は、多いところで県内全域８０ミリとなっています。
また、きょう予想されている最大風速は、県内全域で陸上で１３メートル、海上で１８メートルとなっていて、波の高さは南予で２・５メートル、中予と東予で２メートルの予想です。
松山地方気象台では、土砂災害に厳重な警戒を呼び掛けるほか、低い土地の浸水や河川の増水、強風、高波、落雷、竜巻などの激しい突風にも注意を呼びかけています。