番組審議会

第69回 放送番組審議会議事録

1. 開催日時:平成14年1月25日(金) 午後4時
2. 課題番組:「ジャングルブック」
          毎週火曜日 19時00分~19時54分(54分)放送
3. 記事の概要:
・ヴァーチャル世代の子供は、テレビの中で起きていることをそのまま真実として鵜呑みにしてしまう危険性があり、その点について詰めの甘さがある。

・努力をすればいつか花が咲く。たった6日間で象の使い方を努力して覚え、音楽を演奏させるというのは象と複数の人間とが一体となって初めてできることで、今の若者に一番欠けているところを見せてくれている。

・人と動物の関わり合いのなかで風土、民族性のようなものが感じられ興味深く思い、感動した。

・環境問題や社会の在り方という視点から捉えたものもあり、貴重な取組だ。

・他局にも似たようなタイプの番組があり、そこの辺りは若者もよく知っているので、二番煎じのような印象を与えている。視聴者の眼を惹きつけるには、その辺りの印象を払拭する独自性のようなものを、より強く出していくべきだ。

・「象使い」の話は、人間が無理やり作為的に動物を動かして見せているような感じがする。動物と人との関係という番組のテーマから外れてしまっていて、不自然な感じが否めない。

・「シンガポールの動物園」は、動物の好きな女の子が、動物のショーに出演したり、ヘビを首に巻いたり、いろいろな体験をしていて面白かった。他の国の動物園を見ることができ、また、そこでの動物の扱われ方がいろいろで興味深いものがあった。

・番組の作り方としては、スタジオでMCの後方に座っている数人の子供たちの扱い方が、いかにも中途半端だ。不意に笑い声が聞こえてきたりするし、コメントも少なくて、質問をするときも大した内容のものではないことが多い。

・放送時間の設定については、やはり動物を扱う番組は、どうしても汚い場面などが出てくるので、食事の時間と重なる時間帯だと敬遠されてしまう。食事も終って、落ち着いて見ることが出来る8時台にするべきだ。

・題名から受けたイメージでは動物の生態を追った番組だと思って期待して見てみたら、どうやら人間と動物の関わり合いをテーマにした番組のようで、少し当てが外れたなという感じを受けた。

・動物ものというのは、どういうテーマを扱うかという設定次第で面白くもなり、退屈にもなる。この番組ももっとテーマを絞り込む必要があるように思う。

・ナレーションが大袈裟すぎる。出演する子供たちの称え方がオーバー過ぎる。「世界初!」とか「奇跡」とか最大級の表現が頻繁に出てくると、素材の良さが殺がれてしまい、現実に体験している子供たちの生の声が聞こえなくなってしまっている。

・現地の象使いの人たちの心のなかに「ぞうさん」という童謡のメッセージが伝わっていない。とにかく依頼されるがままに無理に仕事をしているという感じで、痛々しいというか、申し訳ないような思いがする。もう少し他の作り方もあったのではないか。

・地雷を踏んで傷ついた象や、森林の開拓作業中に鼻を傷めてしまった象のように人間のために傷ついた象の話は、なかなか伝わってこない話なので、取り上げたことは大変良いことだ。

・番組の進行に子供達の視点というものが欠けている。いっそのこと子供たちに話をさせた方が良い。

・「象」の話題については、今やタイでは象が養えなくなって殺されているというのが現実の状況である。このような現実から眼を逸らせて、安易に「象と人間との共生」というような舞台設定をすべきではない。

・数年前にタイで象に乗るという体験をしたが、実際に体験してみると、象の乗り心地は決して快適なものとはいえず、ましてや、番組の中に出てきたように象に直接乗るというのは、決して簡単なものではない。この番組を見ただけで、多くの子供達が、象に乗るということについて、あれが当たり前で、象に乗るのは難しいことではないというような誤解をしてしまい兼ねない。そうだとすると困る。

・象に音楽を演奏させるというのは、あまりにも無理な設定で、演出過剰だ。小中学生が出演する番組なので、子供が面白ければそれでいいと言えばそれまでだが、ありのままの現実を見せないということには問題がある。

・傷ついた象の話があったが、現実には象が使い物にならなくなれば、殺されるというのが当たり前で、象の実際の扱われ方というものは、そんな生易しいものではない。子供たちにそういった現実をどう伝えるのかは難しいところかも知れないが、大人が人為的に設定した不自然な舞台の中で子供たちを演技させるという、この番組の作り方はやや安易な感じがする。

・子供は自然に振る舞っているけれど、大人がそれを捻じ曲げているような印象を受けた。人間が手前勝手な都合で動物を使っている、そういう印象がこの番組から感じられる。

・いま恐ろしい速さで種の絶滅ということが起こっているが、動物の滅亡は、結局人間の滅亡に繋がる。他方では、現実の世界にはそういうことも起きている。この番組はそういう現実とは離れた、人為的な限られた状況の中で話が展開していくようになっていて、それはそれで面白いという見方もできるが、もう少し現実の動物の姿、種の絶滅、環境問題のような要素も取り入れて欲しい。

・動物を家の中で飼うことの良し悪し、特に、犬などを座敷で飼うのは良くないのではないかというような議論がある。人付き合いにマナーがあるように、動物に接するにも飼い方のマナーのようなものが必要ではないか。そういう視点もあって然るべきではないか。

・題名の付け方や内容が少し期待外れである。

ページの先頭へ

Get Adobe Reader
PDFマークがついてるコンテンツはAdobe Acrobat Reader4.0以上が必要です
Get Adobe FlashPlayer
このサイトをご覧になるためにはAdobe Flash Player7以上が必要です