番組審議会

第88回 放送番組審議会議事録

1. 開催日時:平成15年11月25日(火) 午後3時
2. 課題番組:「にっぽん菜発見 そうだ、自然に帰ろう」
          毎週日曜日 午前9時30分~午前10時00分(30分)放送
3. 記事の概要:
・食とか旅をテーマに据えた番組というのは、視聴者の反感を買うようなこともなく、無難にまとめやすい。最近は食と旅を一つにして作られている番組も多い。ナレーターの2人も無難な人選である。

・いま流行の「スローライフ」の要素も取り入れながら、食の中でも素材を求める形となっていて、そのような点では斬新というほどのものではないが、少し目新しい印象はある。

・日曜日のこの時間帯は、まだ眠っているか、起きている。そして、起きている人は仕事かレジャーということになるので、高視聴率を狙うには無理があると思われる。

・抵抗感や違和感を覚えず、目障りな部分、聞き苦しい部分も無く自然に見られた。

・昔ながらの宴、子供が田圃で遊んでいる様子、自然の中で、そういう人々の営みが行われている様子に感動した。日本の原風景というのは、こういうものだったのではないか。

・日本が真に活力を取り戻すには、農林水産業、いわゆる第一次産業を活性化しなければならない。こういう番組を次世代の日本を担うことになる子どもたちに見せ、第一次産業に関心、興味を持たせるということは、とても重要である。

・日曜の朝の番組は、政治問題を扱った番組が多いが、この番組はソフトな仕上がりになっていて好感を持った。見ているうちに課題番組であることを暫し忘れるような感じにもなった。

・番組のタイトルがやたらと長い。メインのタイトルは「日本菜発見」なのか「そうだ、…」なのか分からない。このあたりは番組の認知度にも大きく影響するので、もっとシンプルに絞ったタイトルにしたほうが良い。

・ナレーターを1人だけでなく2人にしたのは成功していると思う。(異論あり)

・番組で使われているテロップが、聴き取りにくいところなどで、タイミングよく出てきて、画像や音声の妨げにならない配慮が感じられた。

・導入部で各地の話題に入るとき、航空写真から始めて、その土地をズームアップしていくという入り方は面白いだけでなく、視聴者の地理感覚を補う効果がある。

・(10月5日放送分については)千枚田など、そこまで実際に出かけないと見られないような風景を見ることが出来た。

・その土地に住んでいると当たり前の風景だが、他の人から見ると感動するというようなことは少なくない。この番組が愛媛に来たときには、どういう感動をさせてくれるのか楽しみだ。

・石塚農園については、手伝っている子供がブランド物の服を着ていたりして、何か申し訳程度に手伝っているだけという感じがした。また、出来あがった畑の畝にしても、どう考えても子供が作ったものではない。農業の体験というのなら、汗や土にまみれながらの作業を体験するべきだし、仕上げを大人がするのはやむをえないとしても、そこに至るプロセスは感じさせるべきだ。

・番組全体としては、見終わった後清々しい気分になる良い番組だ。

・「食」をテーマとする番組としては珍しく「生産者」に焦点を定めており、「こういう番組は必要だ」と思わせるようなところがあり、制作する側は安心して作ることができると思う。

・日本を元気にするには農家が元気にならなければいけないということは確かである。ゲストにいろいろな体験をしてもらいながら、番組全体として一本の筋を通していけば良い。

・番組の構成について、知識の部分と体験の部分のバランスがよく取れている。30分という番組の尺もちょうど良い。

・番組に出てくる「お嫁さん」が実にしっかりしていて、喋りも上手くて堂々としている。これは、そういう人ばかりを選んでいるのか,偶々そうなったのか、ディレクターの演出なのか分からないが、良いことだ。

・ナレーションは、やはり1人で十分で、2人というのは多すぎる感じがした。特に、原田知世さんのナレーションは抑揚が乏し過ぎる。もっとテンポ良く語って欲しい。また、エンディングの曲が流れているときに、ナレーションが被さっていて、どちらがメインということもなく交じり合っていて、お互いに邪魔をしていた。

・原田知世さんのナレーションはトーンが低すぎて、BGMにも負けていて、むしろ音楽が前に出てしまっている。テンポも遅すぎる。恵俊彰さんの方は自然な感じになっていて好感が持てるが,原田知世さんは少ししんどいかなと思う。

・話題の一つとして郷土料理を取り上げているのはとても良いことだ。

・景色が美しく、住んでいると却って気づかない美しさのようなものをよく撮っている。そういう知らなかったもの、気がつかなかったものを自然に受け容れさせていく、受け容れることができる番組だと思う。

・こういう番組を通じて若者や子供たちに農業への関心を喚起することは決して悪いことではないが,現実はもっと厳しい。

・話題として漁業も入れるべきだ。農業に絞り込んでしまうと話題に困ったり、退屈になったりするかも知れない。

・番組として次世代に農業の体験をさせるというコンセプトは優れている。

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