番組審議会

第104回 放送番組審議会議事録

1. 開催日時:平成17年6月24日(金) 午後3時
2. 課題番組:「銭形金太郎」
          毎週水曜日 20時00分~20時54分(54分)放送
3. 記事の概要:
・放送局は営利を目的としているので、視聴率が取れるものを作るのは当然であり、その判断基準は、一般人の視聴率であるということになると、この番組が面白いか面白くないか、ここが良くない等をコメントすることに何ほどの意義があるのか疑問がある。この番組の構成は、「サポーター」と称するお笑い芸人が8人も出てくるので、「豪華版」といえるのだろうが、内容的には取り上げるほどのものはない。近頃、バラエティ番組がやたらと目立つと思っていたところ、最近の文春に「バラエティ番組が増えるわけ」という記事が掲載されていた。記事の大筋は、

  • お笑い芸人はギャラが安い
  • 放送局がお笑い芸人に「丸投げ」できるので、企画にほとんど時間をとられることがない。この故にバラエティ番組は増え続けているとの内容だった。そういえば、前々回の開局10周年番組も、打ち合わせなしに、ぶっつけ本番で芸人が仕切るという図式そのままだった。民放は教養番組ばかりを作っていては商売あがったりなのだとは思うが、安易な番組作りが長期的に見て良いとも思えない。各放送局は反省すべきときではないか。

・私個人としては、深夜時間帯にあったころの方が視聴する機会が多かった。今のゴールデンの時間帯で見るのは、生活時間上、難しいので、なんだか番組をビデオを拝見してなつかしい気持ちになった。番組自体のコンセプトは、「今を楽しく生きる術と知恵、夢あるたくましい貧乏さん」で、お笑いの要素を含めながらというスタイルは番組開始(もう3年くらいですか?)から変わっていない。「あの貧乏さんは今」ということで今回優勝した大浜さんを再取材していた。いつもの何人かを取り上げるパターンも長い期間を経るとマンネリ化していく。その意味では、変化球で良いと思う。が、番組の中ではあまり新鮮に感じなかった。なぜだろう?それはやはりレポーターたちが同じメンバーで しかも、まとまって現地へ行くから、かれらの行動が出ばってしまって、富良野の風景等が光らない。結局レポーターたちが騒ぎ過ぎ、強く全面に出過ぎて、「宴会」にしてしまった。最近のお笑いブーム、彼らは売れているので、さまざまなお笑い番組に出ていることもあって、笑いの取り方や、「ぼけと突っ込み」の役割が見る側に見えてしまって、飽きた感がある。特にネプチューンとクリームシチューは、番組に出過ぎて、キャラクターやネタ、トークもちょっと食傷気味か。売れたら売れたで、「飽きられないでタレント性を維持する」のは大変だなと同情しつつ、やはり番組は司会とレポーターで持っているようなもの。そこはトレンドを追う芸能界、表現に幅のない人にとっては仕方のないことかもしれない。この中で登場する人を見つけだすリサーチ力はすごいと思う。いつもどこからこのような一般人を見つけてくるのかと感心する。ただ今回の番組の構成はざっとし過ぎていたように感じ、もったいないなと思った。大浜さんつながりの北浦さんの生活ももっと知りたかったし、生活情報としての、サバイバル生活術(氷室、水の溜め方)、ラフティングやまき割りの正しい方法なども、レポーター達の大騒ぎのノリでなく、もう少しコシのある、ちゃんとした形で伝えてほしかった。大浜さんの大恋愛は私にとっても想定外で、めでたしめでたし。

・この番組は普段見ていない。先ほど少しお話をうかがっていると、事務局から配布された回は、特番風になっていて、普段は違うということなので、これだけを見て番組全体を云々することはできないと思われるが、一言で言い切ってしまえば、見ても見なくてもいい、他にすることがなければ見るかもしれない番組という程度だと思う。一つ言えるのは、レギュラーが8人というのはいかにも多すぎということだ。画面作りという点からは、出演者のコメントをフォローするスーパーインポウズが入るのですが、そこまでやる必要があるのかなという感じがする。「探偵ナイトスクープ」のプロデューサーである松本修さんが「アホの遺伝子」という本を出しておられて、この「突っ込みスーパー」のことに言及されているが、これは使いすぎると無理に笑わせようという感じになり、逆効果になると思う。ちょっと多すぎるのではないかという感じがする。

・最初は深夜帯に放送されていた番組で、カビの生えた炊飯器などが出てきたこともあって、GHに移るときに大丈夫かなと心配していたが、毒気は抜けたと思う。たらこのナレーションは、普通のアナウンサーのナレーションに比べると声にバリエーションがあり、番組には合っていると思う。また、アキバ系アイドルの話題など、普通には知られていない世界の話が取り上げられることが多く、そういうものを知るには良い番組だと思う。路線としては、お金は無いが頑張っている人を応援するということで行って欲しいと思う。そういう意味では、「タダの旅」は本筋から外れているように思う。ただ、裏番組にはNHKの「ためしてガッテン」やフジテレビの「クイズヘキサゴン」があり、特番などでそれらが放送されないときには見るかも知れない番組という程度だ。

・この番組は以前、深夜帯にやっていた頃にたまたま見たことがある。頂いた録画テープの回については、普段と違うというご指摘があったが、確かに以前見たときとは感じが違う。一つ感じたのは、お笑いの要素が強すぎて、人の生活というものが見えてこないということだ。番組の制作意図にも関係するとは思うが、もう少し違った取り上げ方があるのではないかと思う。番組によって67歳と66歳のカップルが誕生したが、テレビの力はすごいなと感心するばかりだ。録画で頂いた回については、強烈な毒気のようなものもなく、軽いタッチの番組で、目くじらを立ててどうこう言うような番組ではないと思う。

・この番組は初めて見た。深夜帯の頃とは違うということだが、GHに移ったというのはそれなりの支持を受けてのことだと思う。録画された回は、普段とは違うようだが、この回のようにさらっと楽しめる内容ならGHの番組として十分成り立つと思う。お笑い芸人がたくさん出てきているが、自分のミスをお笑いのネタにするというしたたかさを痛感した。また、それほど熱心に見たつもりはありませんが、それでも声を出して笑ったところが数箇所あった。一言で言えば「世の中にはこういう人も居る」ということだと思うが、これはこれで良い生活かもしれないと思わせるところもある。

・「銭形」というタイトルだが、金持ちの話ではなく、貧乏の話のようだ。内容的にはちょっと見させるところもあり、8人のサポーターもよく息が合っていて、テンポもいい。ただ、8人のサポーターのネタが面白すぎて、肝心の貧乏生活の話がどこかに行ってしまっている感もある。東京大学名誉教授の養老孟司さんの「バカの壁」がベストセラーになっているが、この本のメッセージとして、「頭でなく身体で覚えよ」ということがある。薪割り、くどの火入れなどの様子を見せているところなどは、そういうことを感じさせるところがある。ただ、「身体で覚えることの大切さを教えている」と言って言えないことはないが、バラエティ番組というのは、そういう楽しみ方をするものではないだろうという気がする。

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