番組審議会

第114回 放送番組審議会議事録

1. 開催日時:平成18年6月23日(金) 午後3時
2. 課題番組:「い~テレ」
          制作:eat  毎週金曜日
                  第1部:16時54分~17時54分(60分)放送
                  第2部:18時17分~18時55分(38分)放送
3. 記事の概要:
・まずキャスターと出演者は皆、明るく軽快である。それはいいことだと思う。ただ、誰をターゲットにした番組なのか。ヤングミセスかと思われるが、ヤングミセスにとっては、この夕方の17時~19時というのは、なかなか見られない時間帯ではないか。「芸能総まくり」については、面白いところもあるが、東京で同じようなことをやっており、ローカル番組でこれをやる必要があるのか。やはり、この番組は地域の話題を中心に据えるべきであり、地域の人に喋らせるということを考えるべきだと思う。あえて芸能ニュースをやるのなら、例えば、地域の人に「この一週間で一番印象に残った芸能ニュースは○○だった」とか、「○○の件については、こう思う」というようなことを喋ってもらうほうがローカル番組として相応しいのではないか。また、ニュースについては、この番組は週一回の番組なので、やるのなら一週間のニュースを振り返り、それについてキャスターが一言コメントするというような形になってはじめて社会批評の形となるのではないか。その日のニュースも必要かもしれないが、一週間のニュースを取り上げると良いのではないか。「占い」のコーナーは、画面が暗い。また、占い師の声や話し方も暗い。5月12日のFAXテーマは「プチ悩み」ということだったが、他人から見ると「プチ悩み」でも、本人にとっては大きな悩みということがあるので、寄せられたお便りを真剣に受け止めて、出演者やゲストがどう答えるのか扱い方が鍵となる。軽く流してしまうと印象に残らない。「いってこぉわい」で取り上げられていた店については、確かにいい店だとは思うが、どうして取り上げたのかが分からない。その人がどういう人物なのか、顔の見える作り方をすべきだと思う。「お仕事ですよ」ではジョープラが取り上げられていたが、やはりテレビ番組としては図面を出すだけでは弱い。やはり中が見たい。民生用のカメラでもいいから、入れられなかったのか惜しまれる。どこまで肌理細かく情報を盛り込めるかが勝負だと思う。「お便りマネーキング」は、やっている当人だけしか関心が持てない。芸能的にやっていきたいのなら、ゲームをやりながら相手からいろいろな話を聞きだすなど、もう少し溜めを作っていかないと、見ている方としては面白くない。番組全体として、未だ試行錯誤の段階なのだと思うが、これはというインパクトのようなものがない。こういう番組としては「来週も見たい」と思わせないと苦しいと思う。また、地域のネタを文化として育てていくのだというようなビジョンが見えてこない。明るいだけでは何も残らないと思う。見ている人に何か残さなければ存在価値がないと思う。

・私は、この番組をリアルタイムで見ることができないので、お借りしたテープで拝見した。一言で言うと、内容があまりにも細切れになっていて、ごちゃごちゃしており、どこがメインなのか、何が中心テーマなのか分からなかった。最初の芸能ニュースのコーナーは、とこかで見たような感じだし、若者言葉で言えば「ダサい」ように思う。また、お店の紹介については、他局の番組と重なって見え、どうしても比較してしまう。占いについては、見て苦しいし、聞いても苦しい。これがeatの番組か、と言いたくなる。唯一、「ただまさ的田舎暮らし」は面白く拝見した。長続きしてほしいものだ。話題も食生活と関係していて、食育の面から望ましいと思った。

・ちょっとメリハリが足りない。どこに焦点があるのか分からないということでしょうか。

・この時間は、主婦は食事の準備や子供の世話で忙しく動き回っているので、集中してみることができない。そういう意味では、コーナーが細かく区切られているのは、助かるという部分もあるのではないか。「芸能総まくり」については、確かにどこかでみたことあるような感じがする。芸能ニュースというのは、人が知らないこと、普通には分からないことを、人より先に知るというところに重きが置かれるので、あのコーナーでないと聞けないことがあるかどうかがポイントだと思う。そういう意味で「地獄耳」をメインに位置づけ、新聞の部分は、それへの導入部という位置づけにすればいいのではないかと思う。また、せっかく芸能レポーターに直接電話をするのだから、その人しか知らないことも上手く聞き出して欲しいものだ。ただ、電話の音声が聞き取りにくい。「占い」のコーナーについては、今回復活することとなり、個人的にはうれしいが、声が聞き取りにくく、画像もきれいとはいえないと思う。「ただまさ的田舎暮らし」の部分は、以前レギュラーで忠政さんが出演されていたときは喋りが少なく、もったいないように思ったが、このコーナーではカメラも持ってもらうなど、「鉄腕ダッシュ」の愛媛版のような感じで、県内の他局にはないスタイルのコーナーになっている。彼のユニークで個性的なキャラクターを活かして、もっと充実させていけばいいと思う。彼はブログも開設しているので、番組ではそちらへの誘導もしてあげるべきだ。「芋掘りを手伝って」「遠いからねえ」というような遣り取りがあったが、「芋掘り」ぐらいなら、「遠い」「遠い」と言わず、コーナーで取り上げて、やってあげればいいのにと思った。キャスターである大澤アナと浦本アナについては、とっさに出てくる敬語が粗雑だと思う。日頃から気をつけてトゲが出ないよう気をつけていただきたいものだ。また、ゲストについては、もっとゲストを活かして使うべきで、例えば5月12日のOAだと月刊Komachiの編集長を招いていたのだから、何か街の話題を聞くとかするといいのにと思った。最後に、「ガブリっ!とテレビ」では、その後につづく天気予報が中途半端な感じになっていたが、天気予報を「い~テレ」から分離したのはいい判断だと思う。

・この時間の番組作りというのは、非常に難しいのではないかと思いつつ拝見した。特に第一部は、主婦に焦点を絞る必要がある。まず芸能ニュースから入り、短い話題をパラパラ出して、繋いでいて、月並みではあるが、それはそれでも良いと思う。ただ、コーナー名の「総まくり」というのは、如何にも下品な感じがする。もうちょっとお洒落なタイトルはないものか。拝見した回のゲストは落語家の柳家花緑さんだったが、私はかねがね落語家の方に、もっとテレビ番組に出て欲しいと思っていた。やはり、話が上手いし、面白い。上質な話ができる方だと思った。第二部については、非常によくなってきた。面白くなったと思う。ニュースを読んでいる柳瀬若菜アナウンサーについては、キリッとしていて、ニュースを伝える集中力のようなものが感じられ、聞いている方も気持ちが引き締まって心地よい。将来が楽しみだ。第一部でレポーターとして出ていた柳瀬アナウンサーより、第二部の柳瀬さんのほうが素敵だと思う。「ただまさの田舎暮らし」は良いというご意見が既に出ているが、あのコーナーに出てきたにわとりが今日どうなっているのか心配で仕方がないほどだ。総じて、第一部よりは第二部の方が出来が良いように思う。「ただまさ」も面白いし、「ぐるりん瀬戸内」もいいと思う。

・第二部は安心して見られる。「ただまさ的田舎ぐらし」のところで出てくる、芋掘りに来て欲しいという話だが、「是非、行きたい」というような返事をして欲しかったと思う。久谷地区の人は自分たちは街から遠いところに住んでいる、僻地に住んでいるというような思い込みのようなものがあり、「遠いからねえ」というような言われ方をすると「やっぱり」ということで落胆するのではないかと思う。もう少し、相手の心を思いやって欲しいと思う。ぽんちゃんについては、彼はもっと勉強しなければならないと思う。ぽんちゃんは、少し前からEBCの番組でよく見かけるようになり、その後、RNBの市政番組にも現れ、ついにeatにも現れたが、局を流れて行くということは悪いことでも何でもないと思うが、彼には新しい局の新しい番組でやるんだという意気込みや緊張感が全く感じられない。私はぽんちゃんについて、個人的に反感をもっているわけでも何でもないが、プロ意識が感じられない。これでは彼は成長しないと思う。また、「プロになれたら...」とかいう言葉も出ていたようだが、そういう言葉は口にすべきでないと思う。プロとして番組に出演する以上、プロ意識を持たないということ、これほど局や視聴者に失礼なことはないと思う。柳瀬アナウンサーのニュースは本当に聞き取り易く、説得力があり、ニュースの内容が自然に頭に入ってくる。視聴者に「この人のニュースを聞こう」と思わせる、視聴者を聞く姿勢にさせる何かを持っていて、将来楽しみだ。「芸能総まくり」については、午前中のワイドショーで見たような話題ばかりだ。先ほど、示唆があったが、一週間のまとめをするようなもの、すこし掘り下げたもの。例えば、TBSの「ブロードキャスター」の中に「お父さんのためのワイドショー講座」というのがあるが、ああいうものにすればどうか。いまのままだと、それはどこかで聞いたことがあるというようなものばかりだ。占いのコーナーについては、一般に女性は占いが好きで、皆さん期待しているのではないかと思うが、テレビ電話の画面が非常に見づらい。しんどい。また、占いが三回に分けて出てくるが、うっとおしい。一つのコーナーにまとめてしまって、ポイントを絞って簡潔に、はっきりとした口調で話して欲しい。キャスターの大澤アナウンサー、浦本アナウンサーについては、すこし軽すぎる。また、ゲストへの優しさとか、いたわり、敬意のようなものが感じられない。時々、他のアナウンサーに変えるのもいいかもしれない。「お便りマネーキング」のコーナーについては、大澤アナウンサーが何とかしてお金をあげようとしている優しい気持ちが現れている。この時間には、小さい子供も見ていると思うので、小さい子供でも答えられるような簡単なクイズを交えるなどすれば、一緒に楽しめると思う。そういう風に大澤アナウンサーの優しさを生かせるようなコーナーの展開を考えて欲しい。また、「みの某」の真似とか、「いいとも」とか、そういう番組の内容と関係のない、つまらないギャグはやめておいたほうがいい。何か大澤アナが無理やり軽薄なことをやらされているような感じを受ける。

・大澤アナウンサーは、無理に明るさ、軽さを強調しようと振舞っているように見える。もう少し本来の真面目な地のままでいたほうがいいように思う。

・長時間の番組で見ていて疲れたが、作るほうはもっと疲れるのだろうと思う。ただ、私はこの番組をじっと座って見たが、この番組を見ている人は、もっとあれこれ他の用事をしながら見ているのではないかと思う。また、先ほどまで、この審議会の取材に来ていた柳瀬アナは、よく働いているなと思った。先ほど、人の顔が見えないと駄目という意見があったが、私は他局で情報系の番組の立ち上げに関わったことがあり、その際には節目に報道、ニュースを入れた。5分程度のこだわりニュースだったが、要は特別な才能や取材力が必要なコーナーではなく、その人が何故そういうことを始めたのか、これからどうするつもりかというところまで聞かせた。それにより内容に深みが出てきたように思う。「いってこぉわい」については、朝日新聞愛媛版に紹介記事があり、番組内で紹介する店舗の情報については、新聞も活用して、メモが取りにくい人などへのサービスに努めると良いと思う。また、この番組には、そういう潤い、感性に訴える余韻のあるものが足りないように思います。こだわりニュースのようなコーナーが出てくることを期待する。占いについては長い時間を費やしているので、確かにもうすこし聞き易く、見やすいようにするべきだ。ただ、制作スタッフは非常に頑張っているということは伝わってきた。

・この番組を全部通して見たのは初めてだ。ゲストの柳家花緑さんは話に安定感があり、さすがという感じだが、ぽんちゃんについては、キャラクターは強烈だが、いろいろ経験を積んでおられる割に、芸の面ではまだ不安定だと感じた。何というか、笑いの波長が合わず、違和感が否めないように思う。これから鍛えられていくのかなと思う。婚姻届と離婚届を間違えたのは、生の面白さでもあるが、怖さでもある。生番組での間違いは恐ろしいということ、そのあたりはぽんちゃんに伝えてあげなければならないのではないかと思う。テレビ電話を使った占いのコーナーについては、テレビ電話が本当に必要なのか。また、占いとマネーキングの時間が相対的に長すぎる。「ただまさ的田舎暮らし」など第二部については、生の新鮮さが感じられる。柳瀬アナウンサーについてはニュースに取り組む姿勢が真面目で良い印象を受けた。番組全体として、盛りだくさんだが、何か整理されたものがなく、ごちゃごちゃしている。「ニュースと情報のおもちゃ箱」という表現がよく当てはまるように思う。良く言えば、いろいろな情報に満ちており、新たな発見の可能性を秘めていると言えるかもしれない。

・占いについて賛否両論あるようだが、男は占いが嫌いというわけではない。一時期なくなっていた占いのコーナーが復活して、うれしく思っている人はいると思う。占いをもっと充実させて欲しいと思う人もいるだろう。先ほど「見るのがしんどいから、作るのはもっとしんどいだろう」というような意見があったが、これは間違いだと思う。見るのがしんどいのは、作る人がしんどい思いをしていないからだ。作るほうが勉強をして作れば、見るほうは苦痛にならない。ただ、必ずしもこれは制作担当者が怠けているというわけではなく、社員の水準が低いわけでもない。落ち着いて勉強する暇がないのではないか。それぐらいこき使われているのではないか。プロである以上、番組作りに精を出すというのは当たり前だ。しかし、勉強の時間は必要であり、そのための配慮は会社が組織や体制を作ってやらなくてはいけない。太平洋戦争中に生産力向上のため、労働時間をどんどん延長していたことがあったが、その結果、単純ミスや質の悪化が起こり、全体としての生産効率は下がった。結局、労働時間の延長には限界があるということになった。戦争という国家非常事態においてすら、そういうことになった。会社として勉強できる体制づくりをして欲しいと思う。でなければテレビの前途はどうなることかと心配される。

ページの先頭へ

Get Adobe Reader
PDFマークがついてるコンテンツはAdobe Acrobat Reader4.0以上が必要です
Get Adobe FlashPlayer
このサイトをご覧になるためにはAdobe Flash Player7以上が必要です