聴覚障害のある人たちにもミュージカルを楽しんでもらおうと、２５日、東温市の「ＧｒｅａｔＳｉｇｎ坊っちゃん劇場」で字幕付きの公演が始まりました。
字幕付きの初公演となったのは、現在上演中の舞台「ＫＡＮＯ～１９３１甲子園まで２０００キロ～」で、特設スクリーンに役者のセリフなどが表示され、松山聾学校の中学部・高等部の生徒１２人が招待されました。
２５日は上演に先立ち、字幕の制作を担当した県社会福祉事業団の山口真司理事長が挨拶し「字幕とともに、演者の豊かな表情や躍動感あふれるダンスを存分に楽しんでほしい」などと思いを話しました。
生徒たちは字幕で物語への理解を深めながら、迫力あるミュージカルを楽しんでいました。
観劇した松山聾学校高等部の生徒は「今まで観たミュージカルは今回みたいに字幕はなかったので、あまり楽しめた記憶はないです。
実際に観て、想像の１０倍以上にすごかったです」などと話していました。字幕付きの公演を希望する場合は、１週間前までに坊っちゃん劇場のホームページから申し込みが必要ですが、追加料金は不要だということで、日本語以外にも中国語と韓国語の字幕にも対応できるということです。