愛媛のニュース

2024年07月05日(金 ) 19:19

西日本豪雨から6年 野村小学校で「命の日」特別授業【愛媛】

愛媛では33人が犠牲となった西日本豪雨。
県内で大きな被害が出た2018年7月7日から6年となるのを前に、5日の朝、西予市野村町の野村小学校で全校生徒が黙祷を捧げました。
学校のある西予市野村町は当時、肱川の氾濫によって甚大な被害が出ました。
学校では毎月7日を「命の日」として命や災害について考える機会にしていて、7月には特別な防災授業を行っています。
5日は午前中、5年生・6年生の合わせて約100人が学校の外に出て防災を学びました。
5年生は町内の被害の大きかったエリアを語り部グループのメンバーと一緒に歩きました。
【語り部の女性】「このお家の2階の壁は色がちょっと違っているけど分かるかな。
水色とアイボリーの線のところまで当時は水が押し寄せた、それを住民の方が教えてくれているんです」【野村小の5年生】「ここまで浸水したということを今まで考えたことがなくて。
たくさんの人が辛い思いをして逃げたんだなと思いました」一方、6年生は乙亥会館を訪れ、VR(バーチャルリアリティ)を活用して浸水の被害を疑似体験しました。
また建物の中にある災害伝承展示室ではあふれる肱川の映像を見るなどして、あらためて災害の恐ろしさと備える大切さを学んでいました。
【野村小の6年生】「当時のことはあまり覚えていないけど、近くに住むおばあちゃんが避難してきました。
その後「やばいことが起きている」と聞いてびっくりした記憶があります」【野村小・別の6年生】「災害はなくせないけれど、できるだけ被害を小さくすることはできると思うので、友達や家族と支えあって頑張りたいと思います」