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2025年09月04日(木 ) 12:18

「さようなら。ありがとう」今治・桜井小のシンボル ユーカリの木樹齢 124年を全う【愛媛】

今治市の小学校のシンボルとして100年以上にわたり児童を見守り続けてきたユーカリの木のお別れ会が開かれました。

1本の老木。
樹齢124年にもなるユーカリです。

高さ38メートルにまで育ちましたが、猛暑の影響などもあり、今年、寿命を迎えました。
ユーカリの木があるのは、今治市の桜井小学校。

木は、町のシンボルでした。

【感謝の言葉】
「ゆうかりの木さん!長い間私たちを見守ってくれてありがとう、(全校復唱)ありがとう!!」
「いつの間にか私たちは大きくなって、あなたのことを当たり前に思っていたかもしれません。(全校)さようなら、そしてありがとう。どうかゆっくり休んでください」

7月。
ユーカリの木に感謝を伝える集会が小学校で開かれました。
木の伐採が決まったからです。
全校生徒290人のほか、100人を超える卒業生や地域の人も駆けつけ、みんなで桜井小学校とともに歩んできたユーカリの木の歴史をクイズでふりかえりました。

会場には、徳永繁樹市長の姿も。
桜井小学校の卒業生です。
後輩たちに思いを託します。

【徳永繁樹市長】
「皆さんが色々なものを学んで、そして大きくなって、大樹としてね、ユーカリさんのように涼やかな木陰をもたらすような存在になっていただきたいなという風に思っています。」

最後に、ユーカリの木への感謝を込めてみんなで校歌を歌いました。

【卒業生(60代女性)】
「大きくてどっしりした木で私たちを見守ってくれて安心して勉強したり遊んだりできました。ありがとうございました・・・」

【卒業生2人】
「入学したときは緑で茂ってたのに・・・さみしいね、さみしいけどありがとうって」

【卒業生(40代)】
「毎年ここでお弁当を、運動会のお弁当って言ったらユーカリの木の下で食べるものだったので、なんかちょっと切ない感じが・・・しますね」

【卒業生(70代男性)】
「懐かしいけど、思い出しよったら涙が出そうになる。ユーカリの木がみんな守ってくれよったんだろうけど、楽しみで、思い出しよったら涙が出てくる」

8月。
ユーカリの木が伐採されました。

124年の歴史に幕を下ろしたものの、今治市では、新たな歴史をつなぐため、ユーカリの苗木を植えるためのクラウドファンディングを予定しています。