５日未明に高知県付近に上陸した台風１５号は、県内から次第に遠ざかっています。

線状降水帯が発生するおそれはなくなりましたが、引き続き大気の状態が不安定となる見込みで、落雷や突風に注意が必要です。

台風１５号は５日午前１時ごろ高知県宿毛市付近に上陸し県内に最も接近しました。

【小倉記者リポ】
「午前０時前の松山市内です、先ほどからどんどん雨が強くなってきました」

深夜の松山市内です。
台風の接近にともない、雷を伴って激しい雨が降りました。

【男性】
「こんなに（雨が）降ると思っていなくて、（雷が）ドーンとなって怖いです」

台風はその後、県内から遠ざかりつつあり、県内では線状降水帯発生のおそれはなくなりました。

降り始めから５日午前５時までの降水量は、▽石鎚山成就社で１３６ミリ▽宇和島で１３４．５ミリなどとなっています。

四国電力送配電によりますと、県内では、４日夜から５日未明にかけて、落雷などの影響で少なくとものべ１万５８００戸で停電が発生しましたが、現在はすべて復旧しています。

台風は遠ざかりつつありますが夕方にかけて大気の状態が不安定となる見込みで、松山地方気象台ではこれまでの大雨で地盤が緩んでいるところがあるとして、土砂災害に注意するとともにうねりを伴った高波、落雷や突風に注意するよう呼びかけています。