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NEW 2024年09月09日(月 ) 19:39

宇和高校三瓶分校「最後の体育祭」【愛媛】

2024年度で閉校する西予市の宇和高校三瓶分校。
全校生徒14人が7日、本校の生徒たちと「最後の体育祭」で汗を流しました。
約250人の生徒に交じっているのは三瓶分校の3年生。
生徒の数が減少により宇和高校の分校となった2020年度からは、本校と一緒に体育祭を行っています。
でも、それも今回が最後。
三瓶分校は今年度で閉校してしまいます。
【三瓶分校・宇都宮吏聖生徒会長】
「僕らは1年生の時からこの合同体育祭で、僕らで最後になってしまうのは悲しいところもあるんですけど、そんなこと考えずに楽しむことだけ考えてやっていきます」
体育祭は赤・青・黄の3つのグループで競い合いますが、三瓶分校の生徒たちは全員が赤グループ。みんな一緒です。
選手宣誓では、「海から山へ繋がるバトン、今この時を心に刻むのスローガンの元、体育祭が開催できる喜びと感謝の気持ちを持って本校分校で一致団結し成功させることを誓います」と高らかに宣言。
体育祭のスローガン、「海から山へ繋がるバトン」。
その海は三瓶分校を、山は宇和高校を表わしています。
本校と分校の生徒がさまざまな競技や応援合戦で協力し、競い合いながら、絆を深めます。
男子が30キロ、女子が20キロの俵を頭の上に持ち上げ、どれだけ我慢できるかを競う「俵上げ」。
その俵は三瓶高校だったときから使われていました。
それも、今回の体育祭で役目を終えます。
「みんなでジャンプ」では、本校分校合同の赤グループがチームワークを発揮し、1位になりました。
最終種目のリレーでは分校から本校へ、バトンが手渡されます。
全ての競技を終え、迎えた閉会式。
生徒たちには笑顔とそして涙が…。
【宇和高校・宇都宮暖斗生徒会長】
「三瓶分校の思いも引き継いでこれからの学校生活を送っていけたら」
【三瓶分校・宇都宮吏聖生徒会長】
「宇和高校もそうですけど、三瓶分校も歴史の長い学校なので伝統を引き継ぐっていうか、受け継いでどんどん歴史を伸ばしていって欲しいと思います」