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NEW 2025年03月14日(金 ) 14:07

「平滑になり光沢も」 四国中央市で手漉き和紙の原料ミツマタを収穫【愛媛】

2月下旬。若手の手すき和紙職人が和紙の原料となるミツマタを四国中央市の翠波(すいは)高原で収穫しました。
収穫が行われたのは翠波高原にある植栽地「みつまたの里」で、地元の手すき和紙職人で25歳の大西満王(まお)さんが3年前から管理を任されています。
ミツマタの樹皮は繊維質が強いのが特徴で古くから和紙の原料に使われ、紙幣にも利用されています。
「みつまたの里」では1ヘクタールほどの広さに約6000本のミツマタが植えられていて、大西さんは高さ1・5メートルほどに育った木をノコギリや鎌で手際よく刈っていました。
大西さんによりますと、冬場はミツマタの成長が止まり葉が落ちるので刈り取りがしやすい時期だということです。
【大西満王さん】
「ミツマタの良いところは凄く紙の表面が平滑になり光沢も出て非常に美しい紙になるところがいいところですね。ミツマタならではの書き味とか触り心地を感じてもらって、和紙って気持ちいいなと思ってもらえたらありがたいですね」
大西さんは収穫したミツマタを工房に運び蒸したあと、樹皮をはがし乾かしたり煮たりして和紙の原料に仕上げるということです。
なお、四国中央市は市政発足20周年を記念した去年、ミツマタを「日本一の紙のまち」を象徴するシンボルの花としています。