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2025年04月07日(月 ) 18:30

山火事鎮圧から1週間 人生の岐路に…ある男性の思い【愛媛】


今治の山火事は今も影響を及ぼし続けています。今治市長沢で50年以上農業をしている近藤重郎さん。
近藤さんは3月の山火事でおよそ30年前に住んでいた家屋と農業用の倉庫を失い、倉庫に置いてあった農機具や重機も焼けてしまいました。
被害があった直後、近藤さんは…。
「あしたから農業をどうするかを考えんかったらいかんのやけどね、今のところはそがいな気にもなれんし」と苦しい胸の内を語りました。あれから1週間。
近藤さんは長年続けてきた農業を続けるかどうかの岐路に立っていました。
【近藤さんインタビュー】「(農業が)好きなしかないんじゃないん。嫌なら(もう)やめとるわいね」「ものを育てるのは好きやけんもう一回小さい倉庫でも建ててやろうかな思いよるけど子どもらがこの際辞めんかいいよるけん、そこらも含めてな」と、気持ちは少し前に進んだものの、まだ揺れています。
【近藤さんインタビュー】「県や市も(聞き取りに)来たんじゃけど望むことは今ないですいうて」「(瓦礫を)このままにしとったらいいんか、これを取り除けて小さい倉庫をたててやればええんかいうのはこれからの問題かなと思うので」と、残された瓦礫の中、これから農業とどう向き合うべきか見つめます。
【近藤さんインタビュー】「(農業を)続けるか続けんか結論が自分にでんかったら次のことができんのが今の私の正直な気持ち」「じっくりゆっくり検討していかないかんと今思っている」