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NEW 2025年09月24日(水 ) 20:09

「意図的ではない」殺人未遂罪に問われたベトナム人技能実習生 起訴内容を一部否認【愛媛】

2024年6月、松前町の社員寮で同僚のベトナム人技能実習生の男性(当時35歳)の背中を包丁で突き刺し殺害しようとしたとして、殺人未遂の罪に問われているベトナム国籍の男(24)の裁判員裁判が24日、松山地裁で始まり、男は起訴内容を一部否認しました。
起訴状などによりますとベトナム国籍の男(24)は2024年6月24日午後7時ごろ、松前町筒井にある社員寮の台所で包丁を使って同僚の男性(当時35歳)の背中を1回突き刺して殺害しようとして、全治6カ月の骨折などのけがをさせた、殺人未遂の罪に問われています。
24日、松山地裁で行われた裁判員裁判の初公判で男は「けがをさせたことは争わないが、意図的にけがをさせたつもりはない」などと起訴内容を一部否認しました。
続く冒頭陳述で検察側は社員寮での喧嘩のあと腹を立てた男が「死ね」「殺してやる」となどと言いながら男性の背中を意図的に突き刺し「死ぬ危険性が高いことがわかって突き刺した」などとして、殺人未遂罪が成立すると主張しました。
一方の弁護側は、男は男性をけがさせる意図はなく、怖がらせようと考えて包丁を振りかざしたが、男性が避けなかったため刺さったなどとして、傷害罪にあたると主張しました。
判決は10月6日に言い渡されます。