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NEW 2025年09月29日(月 ) 18:56

JR松山駅新駅舎開業から1年 現状と課題は?【愛媛】

JR松山駅の新しい駅舎が開業して、29日で丸1年です。

周辺のまちづくりなど、さまざまな課題も抱える松山駅の現在地は。

この週末、JR松山駅では新駅舎の開業1周年を祝うイベントが開かれ、多くの人が集まりました。

【利用客】
「県庁所在地の駅としてはかなり寂しい駅だったので、恥ずかしくない駅になったかなというか、きれいになってよかったねえ」

【JR松山駅・天雲真人駅長】
「天井が高くなりまして開放感があっていいねというお声とか、木材が使われてますので温かい雰囲気があるねということで、温かいお声をいただいております」

松山駅の1日当たりの平均乗降客数は2024年度でおよそ1万1千人、JR四国管内では高松駅に次いで2番目に多くなりました。
さらに8月は、入場券の販売枚数が前の年の1.5倍に。

新駅舎目当ての訪問客が増えていることがうかがえます。

一方で、利用者からはこんな声も。

【利用客・男性】
「なかなか素敵ですけど大丈夫なんですかね、正直もっと他にすることがあるんじゃないかなというのが地元の人間の考えですけど」

【利用客・親子連れ】
「賑わいがあるっていうか、もっと人が集まるような場所になったらいいなと思います。ちょっとスピード感をもって早く整備してほしいなと思います」

29日朝の西口前広場です。
一帯に広がるのは、更地。
そこにベンチだけが置かれている状態が続いています。

松山市はこの場所に屋根付きのロータリーを作る方針で、今年度中に整備を始める予定です。

そして、東口。
10月からは旧駅舎の撤去作業が始まり、撤去後には、乗り換えの利便性向上のため、伊予鉄道の市内電車の停留所が駅側へ移設される予定で、市では2026年度、国に認可申請を行い、認可が下り次第、レールの敷設などを進める方針です。

駅周辺の区画整理事業は2028年度中にすべて完成するという見通しが示されていますが、車両基地跡地でのアリーナ整備、東口での商業施設や「バスタ」の建設など、課題は山積みです。

県都・松山の陸の玄関口であるはずのJR松山駅。

市民の期待をどう形にしていくのかが問われています。