愛媛のニュース

NEW 2025年12月17日(水 ) 19:22

パワハラに酒気帯び…伊予消防の職員2人を懲戒処分【愛媛】

伊予消防等事務組合の消防本部に所属する40代の職員が、同僚職員に対して暴行やパワハラなどをしたとして、17日付けで減給の懲戒処分となったことがわかりました。

さらに、伊予消防署に所属する50代の職員は休職中に飲酒運転をしたとして、停職の懲戒処分となっています。

伊予消防等事務組合消防本部によりますと、消防本部に所属する40代の消防司令補は6月26日、出勤してすぐの部下の顔をいきなり平手打ちしたほか、その翌日、事務用品の廃棄に関する取り決めを上司が守っていないことを知らしめようと、取り決めの際に同席していた部下の職員を全職員の前で数分間にわたり大声で叱責したということです。

責任者からの報告で翌月に発覚し、消防本部が聞き取り調査を行ったところ、他にも、過去に同僚職員の家族や親族を揶揄するセクハラ発言を行っていたことや、6月に平手打ちをした職員に対し、発覚したことに関する不満を威圧的に伝えたことなどが明らかになったということです。

司令補は調査に対し「じゃれ合い」や「コミュニケーションの意図」だったなどと説明する一方、事実は認めて反省しているということですが、伊予消防本部は、この消防司令補について17日付けで減給10分の1、3カ月の懲戒処分にしました。

また、伊予消防署に所属する50代の消防司令は12月5日夜、高知市内で生ビール4杯と焼酎の水割りを3杯程度飲み5時間あまり仮眠をとったあと、県内の自宅に向けて自家用車を運転して帰宅中に高知市内で警察の職務質問を受け、呼気から基準値を超えるアルコールが検知され、酒気帯び運転の疑いで検挙されたということです。

この司令は当時「心身の不調」を理由に休職中で、現在も休職しています。

消防本部は17日付けで、停職3カ月の懲戒処分としました。

伊予消防等事務組合消防本部の泉喜三郎消防長は「住民の信頼を著しく裏切る重大な行為であり、深くお詫び申し上げる。信頼回復に向けて綱紀粛正を一層徹底し、消防の使命を確実に果たすために真摯に努める」などとコメントしています。