アナウンサーブログ

大澤 寧工

大澤 寧工Yasunori Osawa

詳しいプロフィール

プロフィール

生年月日
1972年8月21日
出身地
愛媛県今治市 95年から松山
入社年月日
1995年入社

担当番組

「スーパーJチャンネルえひめ」(月~金 午後4:48~)
「ふるさと応援TV えひめのミカタ」(水 午後8:54~)
「高校野球実況」、「eatふるさとCM大賞えひめ」ほか

運命の日⑤2007年10月26日

トラック競技、特に短距離では「スタート」が非常に重要だ。

スタートでは通常、地面にひざをついた状態で、「スターティングブロック」と呼ばれる装置に足を置く。
選手によって、体格や利き足が違うので、スタート前に装置の調節が必要になる。

前の組が走り終え、僕らの組がスタート付近へ。
そこでそれぞれが自分がスタートしやすいようにスタブロを設置する。
僕以外の4人は慣れたもの、短時間で調整を終え、スタートの練習に入っている。
初レースの僕はもたもたしていた。歩幅を目安に右、左の位置を決めていくが・・・、スムーズとはいかない。

スタート練習が出来ないまま、スタートのコールがかかった。
覚悟を決めて、ひざを折る。


その時だった。

「曲がってる。」

左右の足の位置は問題ないが、装置自体が明らかに右を向いている。
このままだと右隣の選手とぶつかってしまう。

とは言え、付け替えている時間はない。

観念して、足の位置をずらす。
こんな状態でしっかり蹴れるのか?

「よ~い。」

腰を上げる。

その時、一瞬、しかし鮮明に過去の記憶が甦った。

「スタートは蹴るんじゃなくて、目の前に落ちている物を拾うような感覚で。」
忠政先生の言葉だ。
「最初の数歩が大事、低い姿勢でこけるのを我慢するような感覚で。」


それだ!


「パ~ン!」
ピストルが鳴った。

僕は低い姿勢で飛び出した。視界に見える人影は僕の後方。

「いいスタートだ!」

しかし、すぐに一筋の弾丸が僕の前に出た。
優勝候補の井出選手だ。

これは想定内。

練習で繰り返してきた、レースプランは「30メートルまでは低い姿勢をキープ」。
だが、井出選手の飛び出しに体が反応してしまう。

想定より早く、体を起こし、加速体勢に入る。

「スムーズな加速。」

2位を保ったまま、残り30メートル。

しかし、研ぎ澄まされた神経が後方から迫ってくる足音を感じ取った。

「まずい!」
もう一度ムチが入る。

「最後までもってくれ!」


「あっ!」

「・・・。」

「もった。」

僕は2着でゴールに飛び込んだ。
3位を大きく引き離し。
迫ってはいなかった。

僕が感じ取った足音は何だったのか?

「まあ、いいか。」

記録は12秒04。
わずかに11秒台には届かなかったが、満足している。


30半ばのおっさんが突然ぶち上げた「マスターズ陸上100メートル出場。」
10ヶ月積み上げてきたわずか10数秒の戦いが幕を閉じた。

「とても充実した、幸せな時間でした。」

支えてくれた家族、そして喜んでコーチ役を引き受けてくれた忠政くんに心から感謝している。

運命の日④2007年10月25日

心の奥底で湧き上がった感情。

おっさんアスリートを悩ませる大敵は徐々に、しかし確実に大きくなっていく。

「緊張」という敵。

少しなら必要だろう。
だが、ヤツは瞬く間に僕の心を支配し、体中を包み込んだ。

「体が動かない。」

こういう時、時間はゆるやかに過ぎていく。

「いっそ、いますぐスタートのピストルが鳴ればいいのに。」
立て直す時間は十分ある。しかしそれは同時に、緊張が更に増していく余地が十分にあると言うことに他ならない。


「そろそろ行きますか。」忠政先生の声。

サブグラウンドを後にし、メーン競技場に向かう。

大会役員の指示に従ってゼッケンと名前の確認。

済ませて、歩を進めると、戦場が見えた。
足元から伸びる茶色のトラック。
100m先に視線をやる。

目指すべきゴール・・・・。

いや・・・。違う。

やっぱり僕のゴールは「スタートラインだ。」

少し視線を落とした。

あそこに立つことが「僕のゴールだ。」

体を包んでいた「ヤツ」が、心を支配していた「ヤツ」が、消えていくのを感じた。

大敵はいなくなった。

こうなると、時間はスピードを上げる。


決戦の時が来た。

「1コ~ス、大澤君、松山。」
スタート前のアナウンス。

もう、迷いは無かった。覚悟は出来ていた。
2,3歩前に出てスターティングブロックに足を合わせる。

まもなく、だ。あと10秒ほどでピストルが鳴る。

しかし、

そこで、

信じられないことが、

起こった。

運命の日③2007年10月24日

レース前の軽いアップを終え、ストレッチをしながら大会名簿を見ていた忠政先生が叫んだ!

「すごい事態が判明しました!!」

「なんですか?!」

「大澤さんひょっとしたらひょっとしますよ。」

「?」


男子100メートル35歳~39歳クラスにエントリーしたのは5人。
当然、皆さん愛媛の陸上界では知られた名前らしい。

そりゃそうだ。僕みたいに思いつきで参加するおっさんは珍しい。

しかし・・・。先生から意外な言葉が。

「大澤さんイイセンいけるかも知れません。」

「!」

何と!練習通りの力を発揮すれば上位入りも夢ではない。というのだ!

「マジかよ!いけるかも・・・。」

人間欲深いものだ。あれほど「スタートラインに立つことが目標。」と言い聞かせてきたのに。

更に先生の話によると、1人はもの凄く速い方がいる。
彼は元県記録保持者で現在は高校の陸上部の先生。バリバリだ。

「じゃあ、2位狙いで。」

僕の無鉄砲な上方修正発言に、楽観視していた先生もさすがに一言。

「とりあえず、表彰台(3位以内)を目標に。」

ははは。失礼しました。

とは言うものの気持ちが、より高ぶってきたのは事実だ。
集合時間まで残り30分を切り、スパイクに足を通す。

この1週間は口内炎、さらには風邪と闘ってきた。
体力がしっかり戻っているか?不安の中、徐々に力を入れていく。

体に感じる心地よい「加速感」。体のキレはまずまずのようだ。

「練習通りの力を発揮すれば、いける!」

膨らむ期待。広がる夢。

しかしこの頃から、心の片隅に芽生えた「大きな敵」の存在に、
まだおっさんは気づいていなかった。

運命の日②2007年10月23日

「2度あることは3度ある」

3度目がレース本番でなければいいが・・。
嫌な気持ちを振り払って競技場に向かった。
受付では「マスターズ陸上」らしく同世代から大先輩まで広い年齢層の方の顔が見える。

受付で名前を言ってゼッケンを貰う。

「351」。(み・ごとに・1位)

そんなわけないか・・・。


踵を返し、アップをするため、練習グラウンドに向かおうとしたその時!

視線が宙を舞う。

つまずいた、そしてこけた。ケガはない。大丈夫。

それよりも!


「やった!ここで3度目が来た!!」。


練習グラウンドで忠政先生と合流。
レース開始まで1時間半。

「ついに来ましたね~。」
2人でこれまでの9ヶ月間を振り返りながらウォーキング。

冬から始まり春、夏そして秋。
全ての季節をこのグラウンドで経験した。

レース1週間前におっさんアスリートを襲った体調不良。
無事に本番を迎えられるんだろうか?この1週間は不安で押しつぶされそうにもなっていた。

それだけに、この場にこうしていることが、何より嬉しかった。
日差しはやわらかで、空は透き通るように青い、風は頬に心地よかった。

軽くアップを終え、大会パンフレットのページをめくる。

その時、忠政先生が叫んだ!!

運命の日①2007年10月22日

レース当日、午前6時半、僕は目を覚ました。

いや、正確に言うと、目を開けるずっと前から意識はあった。

レース前夜はやっぱり、ほとんど眠れなかった。
今までのこと、レース本番のことが頭の中をかけめぐり、あっさり睡魔を凌駕してしまったのだ。

まあ、眠れないのは予想通りだ。慌てることはない。
ベッドから起き上がる。寒い。気がつけばそんな季節だ。

軽くストレッチ、幸い体は動きそうだ。

喉に軽い痛み。この程度なら大丈夫。

朝食を済ませ、病み上がりで少々迷ったがシャワーを浴びる。念入りに体を温めた。

そして、勝負服に着替え、家族と共に家を出る。
所用のため、後で合流の妻は見送り。

しばらく車を走らせる。
いつもと変わらない風景。

が!気がつくと後ろから見慣れた車が追いかけてくる。
妻だ!!

車を止める。

「家の鍵閉めないで!」

あっ!

そう言えば・・・確かに閉めた。
見送りに出てくれた妻を閉め出してしまっていた。

サンダルを履いた妻に鍵を渡す。

やっぱり、きょうの僕は少しおかしいのか?

気を取り直して競技場へ。30分で到着。駐車場に入る。
バックオーライ。

ゴツン!

駐車場のそこだけ、車止めの前に何故か鉄の柵が・・・・。

へこんで凹んだ。

後方不注意。やっぱりおかしい。

「2度あることは3度ある。」

いやな予感。レースで何もなければいいが・・・。


いやな気持ちを振り払い僕は競技場に入っていった。

あと1日。2007年10月20日

いよいよあしたです。

ようやく口内炎がおとなしくなり風邪の方も終息に向かってます。

昨日は大会参加を決めて以降初めて、ひとりで競技場で練習しました。

天気がおもわしくなく練習の大半が雨宿りでしたが、雨の競技場をひとり眺めていると、これまでの9ヶ月を思い出しレース本番への気持ちを新たにした次第です。

さぁ、泣いても笑っても、あすが本番。
これまで支えてくれた全ての人への感謝を胸に、おっさんアスリート大澤がスタートラインに立ちます!

あと4日。2007年10月17日

「何でこうなるの!」

口内炎に端を発した体調不良が喉の痛み、鼻水、悪寒へと進行し・・・大変なことになっております。

レース直前の今週は「いかにして体の疲労をぬくか。」がテーマだったはずなのに、
「体力の回復」がポイントだったはずなのに・・・。

でも「体調管理」も含めて私の実力でございます。

残された期間、出来るだけ体調を戻し、スタートラインに立ちたいと思っています。


「マスターズ陸上男子100メートル」は10月21日、日曜日、午前10時45分ごろスタート。
県陸上競技場にて。

おっさんアスリートに訪れた最大のピンチ!!

本番まであと4日、いったいどうなってしまうのか!!!

あと6日。2007年10月15日

ヤツは最初、針で刺したぐらいの大きさだった。

それが日に日に大きくなり今や1センチに迫る勢いだ。

僕の唇の内側で成長する「口内炎」。

「痛い、しみる、激痛だ」

本番を直前に控え、ストレスか?プレッシャーか?僕の体がおかしくなってきた。


でも待てよ。と考えてみる。

去年12月に突然決めた「マスターズ陸上100m出場」。
本格的に走ったのは高校時代以来。
参加メンバーは現役を退いているとは言え、バリバリのアスリート。

「何を色気づいているんだ大澤!!」

「怪我なく、スタートラインに立つ」。これがそもそもの目標だったはずだ。


気がつけば口内炎に風しみる秋。


おっさんアスリートの挑戦まであと6日。

あと13日。2007年10月 8日

やばいっす。
運動会疲れが抜けないです。

先週末の「忠政レッスン」で久しぶりに100メートルを計測しました。

やばいっす。

「12秒1」。

前より落ちている!

悔しいからもう一度激走!!

「12秒2」。

やばいっす。やばいっす。


気分を入れ替えて翌日、本番用のウェアーを見に行きました。
店の人曰く「これを着れば0,1秒はタイムが縮まります。」

「よ~し!買った!!」

本番まで2週間を切りました。

「あ~もう緊張してきた・・・。」

あと17日。2007年10月 4日

先週末から今週始めにかけて「運動会」の連チャンでかなりくたびれております。
先週土曜日、次男の幼稚園の運動会では「親子リレー」に出場!
狭いトラックに苦労しながらも激走を見せてきました。(怪我しなくて良かったです。)
翌日は長男の小学校の運動会・・・。のはずが雨で順延。月曜日に半休を頂いてお手伝いしてきました。(私、おやじの会というPTAの会に入っているんです。)
当日はPTA競技の「二人三脚リレー」に出場しました。
いや~これが結構難しい!毎年「30人31脚」で小学生の見事な走りを見ていますが、
2人でも難しいのによくもまあ30人で走れるモンですね~。
なんとか転倒せずにバトンを渡すことは出来ましたが・・・。(怪我しなくて良かったです。)


さ~て!ここまで大きな怪我なく、本番まであと2週間ちょっとまでやって来ました。
あすは、忠政レッスンの予定。
残りわずかの時間を大切に、いや!アグレッシブに過ごしたいと思っています。

初練習から8ヶ月半、「おっさんアスリート100メートルに挑戦!!」いよいよ佳境、本番は今月21日です!


追伸
マスターズ陸上挑戦!とともに掲げた大澤の大いなる野望!!

「13年ぶりの芝居挑戦!」の方も着々と進行しております。

公演は11月17,18日に決定!!!

詳細は近日お伝えします!!!!

アナウンサールーム

アナウンサー
坂口 愛美

■坂口 愛美

吉井 万結

■吉井 万結

大堀 結衣

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長廻 雅美

■長廻 雅美

大沢 寧工

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市脇 康平

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村上 健太郎

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戸谷 勇斗

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