番組審議会

第99回 放送番組審議会議事録

1. 開催日時:平成17年1月25日(火) 午後4時
2. 課題番組:松山市市政広報特別番組 「ボクたちの国際交流! ~国際都市・松山をめざして~」
          11月23日(火曜日・祝日) 19時00分~19時54分(54分)放送
3. 記事の概要:
・広報番組ということも影響したと思うが、もう少し思い切ったことができなかったのか。せっかく、友近さんやロザンをよんでいるので、後半のスタジオ部分では、もう少し笑いたかった。松山市の広報番組ということではあるが、3つの姉妹都市についても、例えば、人口、産業、名産品など、もう少し丁寧に、紹介して欲しい。最近、特に身近な存在となった韓国、中国に関心を持つ人にとっては、いい番組になったのではないか。

・広報番組としては、あまり堅苦しくなく、気軽の見ることのできる番組だ。冒頭と最後で市長がコメントをするところは如何にも広報番組という感じだったが、中身は親しみやすいものになっていた。韓国の平澤市の部分はアットホームな、心温まる内容だった。前半部分は、女子学生が韓国の平澤市でホームステイをするという内容で、「突撃」のような要素もあり、MBS制作の「世界ウルルン滞在記」と似た感じもしたが、涙あり笑いありで、おもしろかった。ナレーションとして本人の声でコメントをかぶせるという方法は、聞き易くてよかった。後半部分では、松山在住外国人の生活ぶりが紹介されていたが、外国人の眼を通して、あらためて松山市民の顔が見えてきて、とても新鮮な感じがした。惜しむらくは、スタジオゲストの数が多すぎて、消化し切れていない、詰め込みすぎの感があることだ。もう少し、慎重に人選して、2~3人に絞り、その人の暮らしを掘り下げていくほうが良かった。司会の井坂彰さんは、関西のお笑い系のトークだったが、これも番組を親しみ易くしていた。

・前半の韓国平澤市でのホームステイの話は、感動して涙が出た。ホームステイした学生が、爽やかに、一生懸命に取り組んでいた姿は素晴らしい。番組を見終わってみると、内容的には一時間にまとめるには、ちょっと苦しかったかなという感じがする。前半は、どちらかというとじっくり見せる展開だったが、後半は何かごちゃごちゃしていて目まぐるしい。一人ひとりのゲストの方について、話をもう少し詳しく聞いてみたかったという残念さがある。作り方については、外国語でのコメントには、字幕をかぶせている部分と同時通訳で日本語の音声をかぶせている部分と両方があったが、同時通訳というのは、文字を追わなくていいので楽だが、オリジナルの音声とかぶってしまい、よく聞こえないところが何箇所かあった。司会の井坂彰さんは、夜もラジオでトークショーを抱えておられ、見事なトークだったが、彼の個性が今ひとつ十分発揮できていなかったように思う。友近さんとのコンビは、それほどバッチリ決まっていたわけではないが、堅すぎず柔らかすぎずというところでまずまずの出来だった。後半の部分では、外国人の方の言葉の「壁」や入浴のときの『かけ湯』のやり方などの問題が取り上げられていたが、そういう問題をお笑いのネタにしていて、からかっているような感じがした。そういうやり方の善し悪しということもあるが、その方にはビデオの中で、正しい「かけ湯」のやり方を教えてあげないと見ていて救われない。番組の中でもお笑いだけでなく、日本のいろいろな文化をまっすぐに紹介してあげるべきだ。

・番組冒頭2分半の部分はビデオとナレーションを組み合わせて作られているが、ここで硬さがでてしまい、広報番組という雰囲気を強く感じた。ナレーションの量がとても多くて画面との間合いが少なくなってしまっている。広報番組ということを抜きにしたとしても、ナレーションの林暁代アナウンサーが自分のキャラクターを活かすことができていなかったのではないか。あまり身構えないで、肩の力を抜き、林アナウンサーの今の視点で国際交流を見つめても良かったのではないか。スタジオは、井坂彰さん、友近さん、ロザンの4人で進行させていたが、彼らの視点は一般市民、特にハイティーンぐらいから30代の普通の人に近くて、すこしほっとした。ホームステイのところでは、3日目の日記のなかで「日本に帰ってからも…」という部分があり、ちょっと興ざめした。「やらせ」ではないと思うが、これは、「日記」ではない。そのあたりは、もう少し繊細に作っていただきたい。ビデオレターの部分については、とってつけたようで、この番組の最後にビデオレターを入れる必要性はなかったのではないか。それよりは、スウェーデンから日本人女性を追いかけてきたという人に興味を感じる。彼は、姉妹都市から来ているわけではないし、彼から見た松山、松山市民はどう見えるのか、そちらに時間を割いていただきたかった。

・イントロの部分は良いと思う。なかなかいいな、これからどういう展開になるのかと思いながら見た。音楽もセンスが良くて、これから私の知らない世界が広がるのではないかという番組の展開への期待感を高めていた。韓国のチョウさんのお宅には、5年ぐらい前に私も伺い、お世話になったことがあるので、懐かしい思いがした。アリランの指導のところは、専門的に見ても素晴らしかった。進行役の3人については、どういう繋がりがあり、どういう考え方で、どういう進行の仕方をするのかと思いながら見ていたが、そこがいま一つ伝わってこなかった。わざわざギャラを払って来てもらわなくても、例えばEATの局アナが数人で、話し合いながら進行していっても良かったのではないか。松岡誠司アナウンサーのナレーションは、とても素敵だった。やさしく子供が聞いても分かり易い話し方で、彼のファンになった。

・前半の韓国ホームステイの部分は、確かに胸打たれるものがあり、あの部分をもう少し掘り下げて、若者に見せたいものだと思った。後半のスタジオ部分は、大勢の人が出てきて、進行役も4人もいるのですが、それだけの人が出てくる必然性というものが分からない、伝わってこなかったように感じる。国際交流の意義について、何かメッセージがあるかも知れないという期待感のようなものを持って、番組を見始めたが、よく判らないまま番組が終わってしまった。先日、あるテレビ番組で、外国からの観光客が、他の国は、日本に比べて歴史的な建造物、風景を大切に保っているのに、日本では、日本の文化や伝統を感じさせるものが無くなりつつあって、旅行をしてもつまらない。もっと日本独自の文化を大切にして欲しいという内容のものがあった。このあたりは今後の番組作りの際に考えていただきたいと思う。

・前半の韓国旅行の部分は大変興味深く、楽しく拝見した。後半に入ると、番組からは少し遊離してしまい、さまざまな想いが心を過ぎった。松山市が、合衆国サクラメント市、ドイツのフライブルグ市、大韓民国の平澤市と友好都市となり、若者の間で国際交流が盛んになること、そして、次世代の人たちが世界に羽ばたいていくということの意義は、改めていうまでもないが、中学生、小学生といった子供たちが、この番組を見て「自分も大きくなったら、外国で活躍するぞ」と思うとすれば、それは素晴らしいことで、番組の意図としてはそういう狙いもあったのではないか。松山市というのは、日本の街の中では美しい部類に属していて、日本としても誇れる街ではないかと思っているが、そういう街の若者が世界に眼を向けて、羽ばたいていくということは大変素晴らしいことだ。自治体としてそういうことを慮って、こういう広報番組を作るということは良いことだ。

・全体としては、よくできている。ただ、あまりにもいろいろなことを詰め込みすぎていて、いささかバランスが悪い。取り上げられている話題としては、平澤市へ行った学生のホームステイの話はすばらしいので、むしろこれを最後にもってきて、番組の締めに使う構成もあったのではないか。「国際交流」ということについては、あまり深刻に考えないで、一緒に食事をしたら、あるいは、一緒にお酒を飲んだら「国際交流」の第一歩なんだと考えていいと思う。英語のcompanion(伴侶)という言葉は、com(共に)+ pan(なべ)というところに語源がある。つまり、「同じ釜の飯」を食べたら、友達関係の始まりだというわけだ。一つ明らかにまずいことは、中国の話のところで「蘇州夜曲」を胡弓で弾いてBGMにしていたところがあった。この「蘇州夜曲」というのは、中国人にはタブーである。非常に嫌う。あれを歌ったのは渡辺はま子だ、「日中戦争」が勃発したあと「支那の夜」という国策映画が上映され、「蘇州夜曲」はその映画のテーマソングだった。中国でカラオケに行くときも、「蘇州夜曲」だけは絶対に歌ってはいけないと言われる。「国際交流」の番組として、あれは良くない。友近さんは、この番組で初めて見たが、東ちづるさんの娘かと思うような美人で、歯切れもよく、よく起用した。林暁代アナウンサーのナレーションについては、自分の言葉で語っていないように思う。もう少し、工夫の余地がある。また、出演者のプロフィール紹介に時間をかけすぎで、他に話題がないのならともかく、あれだけ話題があったのだから、もっとコンパクトにまとめるべきだ。

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