番組審議会

第197回放送番組審議会議事録

・この番組にはCMが入っていなかったのですね。負け試合のあと監督が選手を諭している最初のシーンと、最後の監督の笑顔のシーンが非常に印象的でした。いち早く追悼番組が出来たのも、4人の監督さんを招くことができたのも、高校野球をずっと追っている愛媛朝日テレビならではだと思います。ただ、私は、高校野球の監督の名前と顔が一致せず、どこの監督なのか、どんな業績を上げた方なのかもわからないので、番組の途中で誰が誰であり、どこの監督なのかわからなくなりました。発言シーンでは、短時間でもいいので、お名前と肩書を出していただければ、私のように高校野球に親しみのない者にも分かりやすかったと思います。済美高校野球部については、最近になっていじめが発覚しましたが、この番組を見て、悪い印象が払拭された気がします。音楽の選択もよく、いい番組だったと思います。

・上甲監督は有名な方なので、名前は存じておりましたが、実際具体的にどのような業績を上げた人なのかはよくは知りませんでした。この番組をみて、人となりや業績がよくわかりました。平成26年の上甲監督の誕生日パーティーのようすなど日常的な映像があるなど、非常に密着度の高い取材をしていることを伺わせました。面白かったのは、上甲監督と対決した監督を招いて、実際の試合展開を振り返って、対決相手の監督に試合中に考えていたことを語ってもらうことにより、上甲監督の野球を浮き彫りにするという手法です。上甲マジックという言葉がキーワードになっており、試合の途中で起用するとき、水を一杯飲ませて一言かけて送り出す。その選手が活躍するということなのですが、たとえば、そのときにどんな一言をかけるのか。あるいは、他にも上甲マジックというものがあったのだと思いますが、どのようなものであったのか。そのあたりを選手に聞いて見て欲しかった。また、上甲スマイルという言葉もキーワードなのですが、監督の笑顔が具体的に選手や相手のチームにどのような影響を与えたのか。上甲マジック、上甲スマイルというキーワードを深く追及して欲しかったと思います。

・eatならではの番組だと思います。こういう番組を批判することは難しいのですが、高校野球ファンにとってはうれしい番組だと思います。過去の名シーンもふんだんにあり、懐かしい思いをしたファンも多いのではないかと思います。上甲スマイルといいますが、厳しい一面をもっていたことも確かであり、その対比が非常に印象に残っています。食事を一緒にしたこともありますが、ONとOFFの切り替えが非常に鮮やかでした。フリートーク形式ではなかなか難しいかもしれませんが、そういうエピソードを引き出せれば、上甲監督の違う面も強調できたのではないかと思います。招かれている4人の監督は学校教諭でもあるわけですが、上甲さんは学校教諭ではありませんでした。大澤アナがともすれば堅いコメントばかりとなりがちな学校教諭をうまくリードしてコメントを引き出していたと思います。大澤アナが円熟の域に達してきた感じがします。

・「夢叶うまで」というタイトルですが、果たして夢は叶ったのでしょうか。まだ、叶っていないことがあったのでしょうか。そのようなことをいろいろ感じながら番組を拝見しました。高校生と監督との関係はなかなか単純ではないと思いますが、厳しさと優しさの両方が伝わってきて、素晴らしいと感じました。そして、愛媛に、日本の高校野球に上甲監督ありということがよく伝わってきました。ただ、導入部で非常に厳しいお顔を出してしまったために、番組全体が重くなってしまったのではないか。もう少し、温かいお顔を見せても良かったのではないかという気がします。

・まず、早すぎる監督のご逝去は本当に残念で、寂しくてなりません。以前と言っても、もう10年は経ちますが、教え子の披露宴(野球選手とダンサーのカップル)で、テーブルの席がお隣同士で、ビールをいただきました。その時も上甲監督は陽の焼けて本当に真っ黒で、私が「後ろか前かわかりませんね」とお酒が入った勢いで申し上げたら、「笑うとわかると、皆に言われます」と上甲スマイルを返してくださいました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。今回の追悼番組について、50分番組だったのかと思うほど短く感じました。まずご功績とお人柄に関するエピソード(初出場初優勝2回はどう考えても凄い)の豊富さに驚き、次にeatの資料の多さに驚きました。ゲストの4人の監督さんのコメントもわかりやすく、皆さん謙虚で、時にはユーモアを交えて話してくださって、見ている人の気持ちがつらくなりすぎないような配慮があったことが素晴らしいと思いました。最後に、「名勝負プレイバック」が、編集も、コメントも大変良かったと思います。まさに、「記録と記憶に残る野球人生」のフレーズそのものの番組でした。ありがとうございました。

・私は今夏、全国高校野球選手権愛媛大会の主催者として、上甲監督の最後の夏に接しましたので、「夢叶うまで...上甲正典 激闘の記録」を慨深く試聴しました。安楽投手へのマスコミの注目度は高く、試合前に取材に殺到し、安楽投手の精神面に影響を与えないか、心配されました。ただ、試合前の取材は決められた場所で15分間認められており、どのチームにも共通のルールです。一部の高校に特例を認めると、かえって混乱を招きかねません。大会要項に定められていることを上甲監督に説明すると、「要項に載っているのなら」と受け入れてくださいました。上甲監督の懐の深さのお陰で試合前の取材は整然と行われました。試合後も病気でつらかったであろうにも関わらず、起立したまま笑顔を絶やさずにインタビューに答えていた姿が今でも忘れられません。番組は、上甲監督の最後の夏を取り上げます。上甲監督に密着しながら追いかけ続けた取材班の苦労、努力が伝わります。貴重なドキュメントだと思います。人柄に触れながら、宇和島東、済美での輝かしい足跡をたどります。さらに、県内の名監督が愛媛大会での激闘を振り返りながら上甲野球について語ります。これだけの顔合わせで高校野球が語られることはあまり機会が無く、愛媛の高校ファンに取っては見応えがあったと思います。智弁和歌山の高嶋も出演し、甲子園での激闘にも触れます。CMもない50分の番組ですが、個人的には構成がすっきりしていて、飽きずに見ることができました。ただ、私は高校野球に深く関わっている立場であり、高校野球ファン以外の視聴者は違った受け止め方をするかもしれません。教え子のプロ野球選手が登場したら、もっと身近になったかもしれません。

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