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2024年04月16日(火 ) 18:27

計画見直しを検討 銀天街の再開発【愛媛】

当初の計画より遅れている松山市中心部の銀天街周辺の再開発について、地権者の変更などに伴い、計画の見直しが検討されていることが16日までにわかりました。
再開発はさらに遅れる見込みです。
銀天街周辺の再開発は2020年に閉館した商業施設「GET!」の跡地などを含む「L字地区」と呼ばれるエリアに公共施設や店舗、マンションなどが入る計画で地権者で作る準備組合が進めていました。
当初は昨年度中に完成の予定でしたが、市や県などからの補助金が想定を下回り、計画を修正。加えて、一部の地権者から再開発の同意が得られず、事業スケジュールが大幅に遅れていました。
こうした中で今年2月、再開発に同意していた地権者が土地を売却し、レストラン事業などを展開する東京の企業が新たにこの土地を取得しました。
準備組合によりますと、この企業は再開発エリア全体の4割ほどの土地を所有。
複数の関係者によりますと、この企業はこれまでの計画に不満を持っているとみられ、新しい計画を検討している可能性が高いといいます。
準備組合側は、「計画の再精査が必要となり、いったん立ち止まる」と説明。都市計画上の用途などの変更がありうるとしたうえで、今後のスケジュールは未定としています。
準備組合の事務所は資金難からいったん閉鎖していて、今後は事務局で開発の実務を担う建設業者も変わる可能性があります。
再開発の先行きは、不透明な状況となっています。