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NEW 2024年07月18日(木 ) 18:43

物価高騰で夏の風物詩に影響… 「うわじま牛鬼まつり」では新たな取り組み【愛媛】

松山の野球拳踊りに、今治のおんまく。
そして、夜空を大輪の花火が彩る三津浜花火大会。
どれも欠かすことができない、愛媛の夏の風物詩です。
宇和島では、体長6メートルにもなる巨大な牛鬼が市内を練り歩く「うわじま牛鬼まつり」が市民らを熱狂させます。
地元商工会の関係者は「今年で58回目。南予最大の夏まつりということで、宇和島にとって一番熱い時じゃないですか」と話します。
まつりの開催される7月22日から24日までの3日間は、宇和島市民にとって、まさに夏本番。
地元に住み続ける市民は「昔から伝統のあるお祭りですし、見ないと、夏が始まらない終わらない。市民にとっても大切なお祭り」と話し、
小さな女の子も「花火がたのしみ」と胸を躍らせます。
7月9日。宇和島市役所に関係者が集まり今年の内容について話し合いました。
実は今年のまつり、いつもと大きく変わるんです。
それがまつりの目玉の1つでもある海上打ち上げ花火。
例年はまつりの2日目に打ち上げられていましたが、今年は開幕を盛り上げるため初日の夜へとスケジュールが変更されました。
さらに、打ち上げる量は例年の1.5倍以上に増やし、愛媛県内最大級の1万発に!
宇和島市商工観光課の村上さんは「打ち上げるのは湾なので音の迫力がすごく大きくて、そこも楽しんでもらってる部分。とどろくような音がするので、他と違った環境だと思います」と、どこか誇らしげな様子で話します。
ただ、例年以上に打ち上げるとなると、問題になってくるのは開催にかかる費用です。
村上さんも「物価高騰もあって、花火にかかる経費はどうしても上がってしまっています」と話してくれました。
宇和島市が補助金を増やし、地元企業などに例年以上の協賛金を募ってはいるものの、厳しい状況。
そんな中、嬉しいニュースが届きました。
キリンビールが今年4月に販売を開始したビールの新ブランド、「晴れ風」。
「日本の風物詩を守る」というテーマのもと、自治体を支援する取り組み「晴れ風アクション」に、県内から宇和島市が選ばれたんです。
「晴れ風アクション」は、売上の一部が自治体に寄付されるとともに、「晴れ風」を購入した人が、缶の裏側にある二次元コードなどから専用サイトにアクセスすると、1人1日1回0.5円分の「晴れ風コイン」がもらえます。
そのコインを応援したい自治体に寄付することができるんです。
村上さんは「地元だけじゃなくて、宇和島の出身者の方、他の地域の方から応援してもらう、注目してもらうという部分ですごくいい取り組みだと思っています」と喜びます。
うわじま牛鬼まつり。今年は例年以上に特別な夏になりそうです。
宇和島市・岡原文彰市長「素晴らしい祭りにしていきたいと考えております」