四国中央市のスターバックスコーヒーで１月、男性が銃殺された事件で、殺人などの罪で起訴された暴力団幹部をかくまったとして、松山地裁は１９日、岡山市の建設業の男（５９）に、懲役１年６ヵ月・執行猶予３年（求刑懲役1年６ヵ月）の有罪判決を言い渡しました。

判決は、岡山市の建設業の男（５９）が、今年１月下旬から３月５日まで、殺人の罪で起訴されている指定暴力団・池田組幹部の前谷祐一郎被告（６２）を岡山県倉敷市の住宅にかくまったと認定しました。

検察側の冒頭陳述によると、男は、前谷被告が被告の親族の葬儀に出席したことなどから恩義を感じていたと主張していましたが、公判中の被告人質問では、「警察に密告すれば自分や家族に何をされるかわからないと感じた」などと犯行理由を述べていました。

量刑理由について、渡邉一昭裁判官は「重大事件の犯行を１ヵ月以上にわたってかくまう悪質な犯行」などと指摘しました。

一方で、犯行を反省しているとして、執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。