台風の影響は松山市内でも広がっています。

３０日朝、松山市駅前では多くの通勤客らの姿がありましたが、台風に備えていつもとは違う動きを取る人もいました。

男性は「１本早めの電車でやって来ました。今のところこの状況でしたら通常通り仕事はできるかなと思っていますが、遠方から来ている社員もいますし、来られない人もいるかもしれないので、助け合ってきょう１日無事、仕事していきたいと思います」と話していました。

女性は「電車が止まる可能性があったので、家族に迎えにくるようにお願いしたりとか、電車が止まったときの対応を家族と相談しました」などと話していました。

松山市高浜地区では３０日朝、台風接近は感じられず、穏やかな朝を迎えていました。

しかし、海の近くに住む住民からは「家が古いから壊れてしまったら直せるかどうか。怖いですね」などと話していました。

高浜港では興居島や中島を行き来するフェリーが終日欠航になったほか、潮が上がってくるのを防ぐために防潮堤が閉められるなど、台風接近に備える様子が見られました。

３０日午後０時３５分、松山市緑町の一部の地区で土砂災害が発生するおそれが高まったとして、松山市が避難指示を出しました。

このほか、松山城では天守やロープウェイ・リフトなど関連施設も休業に。城山への４つの登り道も通行止めとなりました。

ニュージーランドからの観光客は「松山城にどこから入ろうかと歩いていたのですが残念です」などと話していました。

またロープウェー街も多くの店舗が臨時休業し、観光シーズンの夏休み終盤を迎えましたが、辺りは閑散としていました。