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NEW 2024年09月03日(火 ) 17:51

宇和島・伊達博建て替え問題 市は費用増額の予算案を議会に提出【愛媛】

建て替えをめぐって入札の不調が続いている宇和島市の伊達博物館について、市は3日、予算を繰り越すための費用6億円を盛り込んだ補正予算案を市議会に提出しました。
総事業費は56億円あまりに増額されます。
岡原市長は「新伊達博物館整備事業につきましては、今年4月に建設工事の入札不調を受けまして、再入札するために必要な債務負担行為限度額を提案させていただいております」と説明しました。伊達博物館の建て替えを巡っては、総事業費が当初から増額され52億円あまりとなっていますが、建設工事の2回の入札でいずれも参加業者がおらず、開館予定を1年延期し、2028年春としています。
宇和島市は3日に始まった9月議会に、予算を繰り越すための費用を6億円増額し53億9000万円とする内容の補正予算案を提出しました。
市は増額の理由について、入札への参加がないことや建設にかかる物価の高騰をあげています。
補正予算案が可決されれば、伊達博物館建て替えの総事業費は56億2900万円に増額されます。
なお一部の市議は「費用が高額になりすぎている」などとして建て替えに反対していて、市議会での論戦が注目されます。
補正予算案は市議会最終日の9月26日に採決されます。