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NEW 2024年10月11日(金 ) 20:43

消防本部が誤って「本物」の注射器を訓練用に貸し出し教師2人接種【愛媛】

2年前、西条市消防本部が、本物の薬剤が入った注射器を誤って訓練用として貸し出し、小学校の教師が薬剤を自分に接種していたことがわかりました。
西条市消防本部によりますと2022年4月、市内の小学校から訓練で使用するためとして要望を受け、薬液や注射針のない訓練用の注射器20本を貸し出したところ、うち2本にアナフィラキシーと呼ばれる重いアレルギー症状を抑える薬、「エピペン」が入った本物の注射器を誤って混入し、貸し出したということです。
学校には教職員がアレルギー対応などで注射の練習をする訓練用として注射器を貸し出していたということで、20代と50代の教員2人が、訓練しようとして実際に自身の太ももに薬剤を接種しましたが、健康被害は確認されていないということです。
市消防本部では担当職員が不在で違う職員が学校への貸し出し作業を行い、引継ぎができていなかったことが原因だとして、職員の連携を徹底するなどの再発防止策をとったということです。
また、当時公表しなかった理由については「教員2人が大事に至らず、早期に再発防止策を講じたことから学校や本庁などと協議し決めた」としています。