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NEW 2024年10月17日(木 ) 20:00

住民も参加 県原子力防災訓練【愛媛】

伊方原発での重大事故を想定して伊方町を中心に県の原子力防災訓練が実施されました。

訓練は17日、震度6強の地震が発生し、伊方原発3号機から放射性物質が放出した想定であり、伊方原発から半径30キロ以内の市や町、近隣の県が参加しました。

今回は今年1月に発生した能登半島地震を教訓に孤立地域が発生したことも想定し、伊方町では松山海上保安部のゴムボートで住民を港へ搬送する動きを確認しました。

また、三崎総合体育館では事前に登録を済ませた高校生が伊方町の顔認証システムを使い、避難の受け付けを行っていました。

訓練には大分県も参加していて、佐賀関港には伊方町の住民を乗せたフェリーが到着し、その後バスで別府市へ移動する訓練もありました。

参加した住民は「原発事故に地震が重なると港が使用できるかどうか心配」「高齢者が多いので安全に避難させるにはどうしたらいいのか、もっと意識してやらないといけないと思いを新たにした」などと話していました。

県は「訓練を通して防災機関との協力体制を強化し、県民に原子力防災への理解を促していきたい」としています。