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2024年10月29日(火 ) 18:49

中学生が園児の手を引いて…地域の“共助”考える避難訓練【愛媛】

巨大地震が起きた場合に地域でどう助け合うか。中学生が園児や児童の避難を手伝うケースを想定した初めての訓練が29日、西条市でありました。
この訓練は地域の防災意識を向上させようと西条市丹原町の来見地区で実施され、丹原西中学校を拠点に近くの保育園と小学校、そして消防や警察などから約170人が参加しました。
避難訓練は西条市で震度7の巨大地震が発生したという想定で行われ、中学校では緊急地震速報が流れると生徒たちがすぐに机の下に隠れました。
こちらの中学校は体育館が指定避難場所となっています。そこで3年生が約300m離れた保育園に向かい、避難を始めていた園児と合流し、手をつないで体育館に誘導しました。
中学生による避難の補助は中学校側が提案し初の試みとして実施されました。人口の少ない地域で助け合う心を育むことが狙いです。

【丹原西中学校 今宮浩校長】
「まず生徒たちが自分の命を守る事が一番と考えています。この訓練を通して実際に助けに行く際はどういう危険箇所があるか、どういう配慮をしなければならないか、わかったのでこれを次に生かしてさらなる訓練に臨んでいきたい」

学校では避難路の状況や歩幅を園児に合わせて避難する必要があることなどが確認できたとしていて、今後、保護者の意向なども聞き取りたいとしています。