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NEW 2024年12月12日(木 ) 13:42

「アリーナもほしいが」ピアニストらがコンサートホール建設を松山市に要望【愛媛】

老朽化で閉館が検討される松山市民会館の代わりとなる新たなコンサートホールの建設を2日、松山市在住のピアニストらが市に要望しました。
要望書を提出したのは、ピアニストの池田慈さんと垣生悠比子さんが立ち上げた「松山コンサートホールを創る会」で、吹奏楽や合唱団など74団体と2212人の個人も賛同しています。
来年で築60年を迎える松山市民会館は老朽化が課題となっていて、市は現在進めている劣化の調査を踏まえ、来年度に閉館する時期を示す方針です。
市は当初、市民会館の代わりの施設として、JR松山駅に隣接する車両基地跡に2000席規模のホールを整備する構想を示していましたが、今年9月には5000席規模のアリーナを整備する方針に転換しています。
こうした状況に対しピアニストの池田さんらは、アリーナでは広すぎてクラシックの演奏会で重要な音の良さを実現できないと訴えています。
そして池田さんは「例えばピアノとか、歌唱もそうなんですが、音が散漫してしまって跳ね返りがないので、どうしても生音を楽しむというのが難しくなると思うんです。アリーナもあったらいいと思っています。ただ、やっぱり両方ほしいということです。
アリーナもほしいですし、市民会館も新しくほしいです」などと話していました。松山市は要望に対し「今後の検討に生かしたい」としています。