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NEW 2025年01月13日(月 ) 10:44

新居浜市の大島で伝統の「とうど送り」一年の無病息災願う【愛媛】

新居浜市沖の大島で13日朝、ことし一年の無病息災を願う伝統の火祭り行事「とうど送り」がありました。
とうど送りは正月に迎えた歳神様を見送る小正月の火祭り行事で、竹で組んだ「とうど」をしめ縄などの正月飾りとともに焼き、今年1年の無病息災を願います。
大島では「左義長」とも言われ300年以上続いていて、市の無形民俗文化財に指定されています。
今年も港近くの広場に2基の「とうど」が作られ、13日の朝6時、東側から火がつけられると勢いよく火柱が上がりました。
こちらのとうどは、高さ10m以上にもなる大幟を中心に、島民の孫らの名前が入った幟が扇状に配置されていて、燃え上がる姿に子供らの成長を託しています。
島の外からも市民らが大勢訪れ、真っ赤な炎を見つめながら家族の無病息災などを願っていました。
見に来た子供は「楽しかった」「凄かった」などと話し、女性は「孫がへび年なので、元気で1年育ってくれたらいいと思っています」などと話していました。焼けた後のとうどの灰には御利益があるとされ、島民らは餅に灰をつけて持ち帰ったり、火事を防ぐお守りとして燃え残った竹を受け取ったりしていました。