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NEW 2025年01月20日(月 ) 17:19

韓国の高校生に被爆伝える ノーベル平和賞受賞の被団協・松浦秀人さん【愛媛】

愛媛を訪れた韓国の高校生たちが16日、日本被団協の代表理事の1人で松山市在住の松浦秀人さんから被爆者の思いを聞き、平和について考えました。
1月16日に愛媛大学を訪れたのは、韓国中西部にある唐津市の西野高校の生徒ら18人で、和田寿博教授が進める日本と韓国の市民交流の一環として松浦さんから話を聞きました。
松浦さんは広島に原爆が投下された時に母親のお腹の中で被爆していて、母親や被爆者から聞いた話などを伝えました。
松浦さんは「市内中心部がもう真っ赤に燃え盛っている。その燃え盛る炎の中で、助けを呼ぶ近所の方がいらっしゃるのに、それを振り切って逃げざるを得なかった。その本人は、もし自分が助けていたら、あの人は助かったのではないかと自らを責める」などと話し「原子爆弾、核兵器というのは、本当に恐ろしい非人間的な兵器だと思います」などと訴えました。また、胎内被爆者として結婚や遺伝などで苦悩したと自身の経験を明かし、韓国の高校生たちの未来にエールを送りました。
松浦さんは「自分がこれをしたいと思うことを精一杯したら、その中で何か生まれてくるかなと思います」などと話し、松浦さんの話を聞いた生徒は「記憶の中から取り出して話をしてくれるということは、とても辛いことだと思うが、平和のために努力する姿が印象的でした」「友好関係を築き、親しくなる時間を通して、平和は作り上げられるのだと思っています」などと感想を話していました。