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2025年02月17日(月 ) 14:46

「寒さ続くほどありがたい」今季は“延長戦”四国中央市で若手職人が「寒すき」【愛媛】

日本一の紙のまち、四国中央市で手すき和紙の「寒すき」が行われ若手職人が作業に励んでいます。

寒すきを行っているのは四国中央市新宮町にある手すき和紙工房「多羅富來和紙」の職人、大西満王さん(25)です。

取材した17日も、木の繊維と、のりの役目をするトロロアオイを水で溶き合わせ、冷たい4℃ほど水に「桁」と呼ばれる木の枠をくぐらせて丁寧に紙をすいていました。

寒い時期に行う「寒すき」はのりの効きがよく品質の高い和紙になるということで、例年なら大寒ごろまでが作業の時期だということですが、今シーズンは寒波の襲来で“延長戦”になっています。

【大西満王さん】
Q、また寒くなる予報ですが
「めちゃくちゃ寒い時期が長く続けば続くほど良い紙がすきやすいのでありがたいです」

上質に仕上がった和紙は、書道用の半紙として使われるということです。