愛媛のニュース

NEW 2025年09月10日(水 ) 18:38

大学生向け空港体験ツアー【愛媛】

県内では10日、学生たちが仕事の魅力を体験する職場見学会が開かれました。
県内で就職する学生の割合が低下傾向にあるなか、改善の糸口は。

【アナウンス体験】
「羽田空港より日本航空の3便よりご到着のお客様お待たせいたしました」

この職場見学会は、国際線の路線拡大などで需要が高まる松山空港の地上業務の人材確保を支援しようと県が開いたもので、県内外の大学生と短大生あわせて19人が参加しました。

今回、20人の定員に対しおよそ3倍の58人から応募があったということで、コロナ禍で一時厳しい状況に陥った航空業界への就職ですが、人気の回復がうかがえます。

【参加した女子短大生】
「ご縁があれば、松山空港で働きたいという思いが強くあります。小さいころから過ごしてきた街だからこそ知っている魅力があると思うので、そういうところを仕事に生かすことができたらいいなっていうのがあります」
ところでIRCいよぎん地域経済研究センターの発表によると、2024年度、愛媛大学と松山大学の学生が県内に就職した割合は43.4%で、2021年の47.6%から低下傾向にあるということです。

ただ、今年5月中旬から6月上旬にかけて、IRCが両大学の学生あわせて467人に対して行ったアンケート調査では「愛媛で就職したい」と答えたのは51%で、県内出身者の72.5%が県内就職を希望。
いずれも前回の調査から増えています。

一方IRCの調査では、採用活動について、学生と企業の間で重要視するポイントにギャップが生じていることもわかりました。

具体的には「職場体験・インターンシップの充実」や「労働環境・働くイメージに関する情報の発信」といった、労働環境や働くことへのイメージを膨らませるような内容です。
IRCでは、こうしたギャップの解消が県内企業の採用者確保のカギになるとみています。

松山空港での職場見学会では、ふだん立ち入ることのできない旅客カウンターの内側で、スタッフから業務の内容について説明を受けたり、保安業務の重要性について話を聞いたほか、到着した飛行機を誘導するグランドハンドリング業務を間近で見学しました。

【参加した男子大学生】
「自分は昔から飛行機が好きで、『飛行機を見ながら働けたらいいな』という憧れをもって、今回の体験に参加させていただきました。細かい部分までもちゃんと仕事されていて、すごいなと思って、自分もここで就職してみたいなという気持ちになりました」