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NEW 2025年09月16日(火 ) 18:10

「このままだと枯れる…」異例の暑さで味覚狩りに異変【愛媛】

9月に入っても、異例の残暑が続いています。
16日、久万高原町の観光農園を訪れると…。
【記者】
「落ちているのは?」
【青木農園・青木正利さん】
「生理落果のリンゴ。例年と比べると多い。全然違う」
【記者】
「原因は?」
【青木農園・青木正利さん】
「暑さ。それと水分不足」
久万高原町の青木農園では、この時期、園地が例年リンゴ狩りに訪れる観光客らでにぎわうはずですが、今年は連日の暑さで果実の落下が続いたことなどから、一時的にリンゴ狩りを中止することになりました。
こちらのリンゴ狩りは1人700円で時間無制限の食べ放題が人気で、最高で16個食べた人もいるそうです。
リンゴ狩りを中断せざるをえなかった原因、それは異例の暑さで木が弱ったためだといいます。
【青木農園・青木正利さん】
「木が弱ったままでリンゴをつけていたら木が順番に弱って木が枯れる。実を落として木自体が楽になろうとしている。日傘を差すわけにもいかんし取りようがない」
ふだんは道の駅やスーパーにもリンゴを納品している青木さん。
相次ぐ果実の落下で大きな損失は免れません。
【青木農園・青木正利さん】
「お金にならない、それだけです。(全体の利益は)7割減くらい、今年の状態から言うと。落ちたものは、もうどうしようもない、傷モノになるけん」
今年は異例の決断を迫られた青木さん。
現在は、万全の日焼け対策をしながら育てていて、来月をめどにリンゴ狩りを再開させたいとしています。
一方、リンゴ農園のそばに広がるのはブルーベリー畑。
この時期はひとり1000円でブルーベリー狩りを楽しむことができ、例年通りさわやかな甘みと酸味を楽しめるということです。
【青木農園・青木正利さん】
「美味しいフルーツをおなか一杯食べてもらったらと、もうそれ以上言うことは何もないです」