派閥の政治資金パーティーを巡り、自民党は収支報告に不記載があった議員の重複立候補を認めない方針を示しています。
愛媛２区から出馬予定の井原巧衆議院議員は８日、その方針を受け入れるとしました。
衆議院は９日解散の見通しです。
井原巧衆議院議員「正直言うとじくじたる思いがありますよ。１円でもキックバックもらって、１０００円でも使っときゃ、なんとも思わないですけど、使ってもないし入ってもないですから」
党の方針に、こう漏らした井原巧衆議院議員。
自民党は派閥の政治資金パーティーで政治資金報告書に不記載のあった議員について、小選挙区と比例代表の重複立候補を認めないとする方針を示しました。
井原議員は２０２２年の派閥のパーティーで出たノルマ超過分の１６８万円を派閥側が受け取らなかったとして事務所の口座に保管し、自身の政治資金報告書には記載していませんでした。
井原巧衆議院議員「（党の方針について）私は本当は作為、不作為にたった処置が正しかったかなと思いますが、しっかり反省して受け止めて、みんなで取り組んでいくことにしなければならないと割り切っております。今は」などと話し、その上で、「小選挙区での選挙戦を頑張っていく」としました。
自民党本部の方針については県連もこれに従い、井原議員の重複立候補を求めないとしています。
なお、愛媛２区には立憲民主党で現職の白石洋一さんと日本維新の会で新人の梶野耕佑さんが出馬する見通しです。