高度なスキルを持った都市部の人材を副業などの形で地方の企業と結びつける「スキルリターン」のプロジェクトが、１０日、愛媛で本格的にスタートしました。
このプロジェクトは採用や転職を支援する東京の会社「パーソルキャリア」がＩＴ化や販路拡大など地方の企業が抱える課題の解決に向け、専門的なスキルを持つ人材を副業などの形でマッチングさせようと、県内では伊予銀行と提携して取り組んでいます。
１０日は実際に外部人材の起用で商品開発や海外展開が進んだ県内企業の事例が紹介され、副業や兼業といった形での人材活用は人手不足が激しい地方でこそ広がっていく可能性があることなどが説明されました。
また県内で去年の下半期から今年の上半期にかけてマッチング件数が３・３倍になったということで愛媛を重点エリアにすることが発表されました。
パーソルキャリアではこうした動きを「スキルリターン」と名付け、２０２５年度末までに県内で５０件の成約を目指したいとしています。