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NEW 2025年02月03日(月 ) 19:49

中島汽船 1日から高速船減便で早くも影響が 島の中学校では…【愛媛】

松山市と沖合いの島々を結ぶ中島汽船で、2月1日から高速船が減便されました。
多くの人の生活航路。
早くも影響が出ています。
3日午前6時ごろの三津浜港です。
中島へ向かうフェリー乗り場は朝から車と人の行列。
途中の高浜港では。
(津村記者)「午前7時すぎの高浜港です。
高速船が運休している影響でしょうか、朝いちばんの中島行のフェリーには、職場や学校へ向かう多くの人が乗り込んでいきます」
船内はあっという間に利用客でいっぱいに。
中には、先週まで高速船で通学していたという、中島の学校に通う中学生たちもいました。
女子生徒は「家から出る時間帯が早くなって、そこはちょっと辛いかなと思います」と話します。
また、男子生徒は「やっぱり高速船がなくなったことで、フェリーの人数も増えるし、始発の三津から乗ったらどうもないけど、途中の高浜から乗る人は、座席とかがないので結構しんどいです」などと話します。
中島汽船の高速船は、中島や怒和島など6つの島と松山を結び、高浜と中島との間が片道およそ30分で行き来できるとあって、年間およそ12万人が利用しています。
しかし「船員不足」を主な理由に、1日から大幅に減便。
会社では、利用者が比較的少ない時間帯や、代わりにフェリーを利用できる便を運休にしたとしています。
親元を離れて寮生活をおくる生徒がいる、中島中学校では、朝、ホームルームが開かれていました。
(担任の先生)「みなさん、おはようございます」(生徒)「おはようございます」
(先生)「きょうは船の便が変わって初めての登校でしたが、大丈夫でしたか?船は混んでました?」(生徒)「めっちゃ混んでた」
週末、親元に帰り、また戻ってくる生徒のため、学校では3日から、休み明けの日について1時間目のスタートを20分遅らせることになりました。
中島中学校の仙波徹教頭先生は「減便が発表されてから時間がなかったので、急きょ先生方で話し合いをして、始業時間を後らせることを決定させてもらいました」などと話していました。
中島汽船では事態の早期収拾へ向けて、船員の新たな募集と処遇改善などを進めていますが、いまの時点で新たな船員は見つかっていないということで、高速船の運航が元に戻るメドは立っていません。