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NEW 2025年02月13日(木 ) 13:10

去年の猛暑で収量大幅減 松前町で白ネギ収穫【愛媛】

松前町などで白ネギの収穫が盛んに行われています。
今シーズンは出荷のピークが1ヵ月ほど遅れ収穫量も減っていますが、甘くて柔らかい白ネギが育っています。
JA松山市は松山市、松前町、東温市の74戸の農家が白ネギを栽培する県内最大の生産地で、農薬と化学肥料を県が定めた基準の半分で栽培する「エコえひめ」の特別栽培に取り組んでいます。
姉の理恵さんと農業を営む松前町の八束直哉さんの畑を13日に取材すると、直哉さんは、冷たい風が吹く中、トラクターで白ネギの根を切り、その後、手作業で畝から掘り起こして収穫していました。
JA松山市によりますと、2月上旬の強い寒波の影響はあまりなかったということですが、去年夏の猛暑などで白ネギの生育が遅れるなどして収穫のピークが1ヵ月ほど後ろにずれこみ、今月に入ってようやく作業の最盛期を迎えているということです。
管内の収穫は4月ごろまで続き今シーズンの出荷量は平年の半分ほどになる46トンほどと見込まれますが、甘くて柔らかい白ネギができているということです。
【生産者・八束直哉さん】
「まだまだ寒いのでお鍋にもいいです。焼きネギにして食べてもらうのが一番甘くておいしく食べられると思います」
なお、JA松山市によりますと、白ネギは鍋物に使う野菜として12月から2月ごろに需要が高まるということですが、今シーズンは生育の遅れなどでその時期が出荷が少なくなりました。
この影響で先月の市場取引価格が平年より8パーセントから25パーセントほど高値だったということですが、今は落ち着きつつあるということです。