去年９月３０日、松山市中心部のホテルで殺害に同意した母親の首をネクタイで締めるなどして窒息死させたとして、承諾殺人などの罪に問われている山田潤一郎被告（４７）の裁判が２５日、結審しました。

これまでの裁判で山田被告は脳出血の後遺症から将来を悲観し、母親の山田妙子さん（当時７６）と心中を図ろうとしたことなどが明らかになっています。

検察側は１９日、承諾殺人罪が認められない場合の「予備的訴因」として、山田被告が母親から頼まれて殺害に及んだとする嘱託殺人の罪で起訴しています。

そして２５日の公判では「短絡的に人命を奪う選択をしたことには厳しい非難が向けられるべき」として懲役４年を求刑しました。

一方、弁護側は山田被告は介助がなければ生活できず前科もないなどとして執行猶予付きの判決を求めました。

判決は来月２５日に言い渡される予定です。