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NEW 2025年02月25日(火 ) 13:39

「責任回避としか」「7カ月待って空しい」松山土砂災害 市主催の住民説明会【愛媛】

去年7月、松山城の城山で発生した土砂災害を巡る、松山市主催の住民説明会が24日夜、初めて開かれました。
この中で野志市長は「災害の予見などは難しかった」という考えを示しました。
3人が犠牲となった土砂災害の発生からおよそ7カ月、24日午後7時から始まった住民説明会には、地域住民らおよそ80人が出席しました。
この中で野志市長は、発災前に道路の亀裂が確認されていた緊急車両用道路について「緊急車両用道路の設計施工の妥当性や本件災害発生箇所の管理の瑕疵の有無について専門家の意見も踏まえて確認した結果、緊急車両用道路の設計施工に問題はなかったと判断しました」などと話しました。
また、市の責任については「本市として本件災害の発生を予見したりその結果を回避することは不可能であったと考えられますので、その管理に瑕疵があったとはいえず、国家賠償法に基づく賠償は難しいと判断しました」などと話しました。
こうした説明に対し住民からは「責任回避としか思えない」といった意見や「緊急車両用道路の検証を第三者を入れる形で行ってほしい」などの意見が出され、再度説明会をするよう求める声もあがりましたが、野志市長は「検証は適切だったと考えている。住民の声には個別に応じたい」としました。
説明会のあと被災住民は「きょうの説明内容を待つために7カ月待っていたのか、と思うと、本当にある意味空しい…」「こうやって、本当の原因というところをうやむやにされる、というのが一番悔しいです」などと、松山市への不満や怒りをにじませていました。