愛媛のニュース

NEW 2025年04月18日(金 ) 16:25

「〇〇を廃棄物から作り出す!?」高校生の発明品とは?【愛媛】

4月18日は「発明の日」です。
県内の高校生たちがユニークな発明の取り組みを続けています。
【生徒の声】「これは私たちが合成したセスキです」セスキとは「セスキ炭酸ソーダ」のことで、洗剤などに使われる弱アルカリ性の天然素材です。
これを合成したのは西条高校の化学部。
実は、彼らはこの「セスキ」を廃棄物から作り出すことに成功したのです。
地元のごみ問題を考える中で、4年前から使用済みの紙おむつを処理した灰の活用を研究、灰に含まれる炭酸ナトリウムに二酸化炭素を反応させると「セスキ」を作れることを発見しました。
これまでに世界各国の学生が参加する科学技術の研究発表大会で、研究課程などが評価され準グランプリを獲得しています。
さらに研究は進化、一般の廃棄物から「塩化ナトリウム」、いわゆる「食塩」を抽出してセスキを作り出す別の方法に取り組み、いまではスポンジを入れたシリコンチューブを使う、効率的な方法も考案しました。
そんな化学部は16人、3年生の引退を控え、新入部員を含めた新体制に研究は引き継がれます。
【チームリーダーの太田百花さんインタビュー】「セスキを製品化していろんな人に使ってもらいたい」セスキを作り出す過程では二酸化炭素が使われるため、部員たちは今後、セスキの生成を脱炭素社会につなげる課題に取り組んでいきます。